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特集


はっけんの水曜日
 
カロリーゼロ、もしくはカロリーゼロに限りなく近い食品について考える

ここだけの話ですが。
わたくし、高校生のころ、ものすごい太っていました。
その後、ものすごい痩せてしまって、骨と皮だけになりました。
ぶっちゃけ心の調子が悪かったせいでした。人生の最大体重と最少体重が25キロほど違います。
いまはその中間くらいで、わりと健康です。

なので、ダイエットクレイジーの気持ちが大変に分かるつもりでいます。
食べ物とのお付き合いが、うまくいかないのです。
だから、たまに、当サイト読者の方から「大塚さんの撮影する食べ物の写真って、なぜかグッときます! わけわからんけどグッときます!」とか言われると、考え込んでしまいます。
それはもう、好きなんだけど、うまく好きになれない、ダメな恋愛みたいな感情が、食べ物に対してあって、その変てこりんな感情が写ってんのかなあ、と想像するからです。

で、先日、某カロリーゼロ飲料なんかを飲んでいたんですけどね。
……カロリーゼロ飲料って、後味が、ものすごい悪い、というか気持ち悪いじゃないですか。
あれは一体なぜなんだろう? と考えたのです。
人間は生きるために食うわけです。食べないと死んじゃいます。
でもカロリーゼロのものを作っているし、食べてしまう。
生き物として、やってることがヘン。
その罪の味が、あのキモチ悪さなのかなあ、とか思ったのです。

でも、どうしようもない。
人類のやってることなんて、生き物として矛盾だらけじゃーん! とか思いながら、私も、美味しいものを食べながら、痩せて格好良くなりたいわけで。今年も夏にむけて、軽くダイエットでもしようかなと、考えているというわけで。

そこでカロリーゼロ&低カロリー食物の試食会を開催しました。アット・マイアパート。
相方はデイリーライター、高瀬嬢です。

(text by 大塚 幸代

「まあそんなわけで、いろいろ買ってきたよ! 甘味料はねえ、新宿京王デパートの上にある、食べ物充実してるコーナーとかで買った」
「あー、あそこね。なんでもあるね、あそこ」
「結構高かったよー」
「そりゃ高いでしょ」
「ていうかさあ、これ、基本的に、病気の人用の食べ物だと思うのね。ウチの死んだ父とかね、糖尿病だったからさー、こういう甘味料使ってたなあ」
「まあねえ。砂糖とかだったら、100円で買えるもんねえ」
「砂糖の10倍はするね、値段は」
「すごいボってるよねえ。これ、価格破壊したら売れるのにねー」
「しないだろうねえ」

 

●パルスイート(味の素)


「パルスイートは、結構どこのコーヒー屋でも置いてあるよね」
「味の素が作ってるのね、これ」
「まあカロリーゼロじゃないけどね」

ぺろり。

「……甘いわ」
「脳を突き抜ける甘さだよね、これ」
「ジャンクフードっぽい甘さなんだよ。にーーーーーーって感じ」
「まあ、これだけ単体でなめることって、ほとんどないからね、コーヒーに入れたりさあ」
「まあねえ」
「ええとねえ、同じ量の砂糖の倍、甘いらしいよ、これ」
「なるほど。料理に使うといいのかもね」
「パルスイートのサイトには、『甘さも活かした低カロリー料理集』があるらしいよ」
「へー。今度見てみよー」

 

●ラカントS(サラヤ株式会社)


「ざらめみたいな感じね、これ」
「ええとねえ、ラカンラは、中国のウリ科の植物らしいですよ」
「中国かあ」
「中国だよ」
「中国っていっても、めちゃめちゃ広いんだけど、中国のどのへん?」
「それは書いてないねえ」

ぺろり。

「ざらめ、だね、これ」
「黒砂糖っぽい」
「そう、黒砂糖っぽい。これだけクセがあると、カロリーゼロな感じしないね」
「砂糖とは別枠、って感じするもんね」

 

●マービー粉末300(H+B ライフサイエンス)



「……何これ、見たことない」
「これも医療目的な要素が強い甘味料なんじゃないかなあ。袋のデザインがまず、ストイックだもん。シリーズで、ジャムとか飴とかもあったよ」
「へー」

ぺろり。

「粉っぽいね、質感が」
「淡々とした味ね。にちゃーっとはしない。日常的な味」
「そうね。……ええとね、砂糖とほぼ同じ甘さで、10グラムで20キロカロリーらしいね、これ」
「長く使えそう。飽きない味よね」

 

●エリスリム(浅田飴)



「これはね、ゼロですよゼロ! カロリーゼロ!」
「ゼロかー。ほんとかよ」
「ほんとです」

ぺろり。

「……駄菓子っぽい甘さね」
「うーん、やっぱし砂糖よりもジャンクな味。あと、なめたあと、口のなかが、ひんやりするね」
「するする」
「なんだこれ?」
「なんだろなー」

 

●エリスイート(日研科学株式会社)



「……これ、なんで、粉が固まってるんだろう」
「わからん」
「粗いね、粉が。ザラザラっと」

ぺろり。

「やっぱり、なめたあと、ひやっとするね」
「するなー」
「この甘味の成分、『エリスリム』もそうだけど、エリスリトールっていう成分を使ってるらしい。で、これ、果物とかワインとかに含まれる糖で……」
「ふむふむ」
「身体にとりこまれずに、ほとんど、おしっこになって出ちゃうという性質があるんだって」
「へえーー」
「つまり血糖値が上がらないんだな、食べても」
「なるほど」
「人間の身体の、役にはたたないものなんだな」
「それはあれだ、これ使用するのって、避妊してるセックスくらい、生き物として倒錯してるよ。繁殖目的でないセックスは変態行為だもん」
「なに、唐突に飛躍したこと言ってんのよ!」
「うーん、いつもそう思いながら、カロリーゼロのもの食ってるんだけどなあ。これ倒錯だよなあって……」

「……で、甘味料部門は、どれがいちばん良かった? 大塚さん」
「あー、ラカントかなあ。黒砂糖好きだから」
「私は……砂糖のほうが好きかも」
「まあねえ」
「そりゃねえ」
「カロリーオフの甘味料使うくらいなら、砂糖を少量使います」
「ぶっちゃけた結論ですね」
「私は味、優先です。美味しさ優先」
「私は、あんまり美味しさ優先じゃないから、こういう甘味料は好きかもしれないなあ」
「じゃあ、倒錯路線だ」
「倒錯上等ですよ!」

 

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