基本をおさえたら、次に上下運動による色々な表現のレクチャーに入る。
ここで解説される表現は、全部で6つ。
・レガート= 音と音の間で、切れ目を感じない演奏
上限でも下限でも止まらずに叩かず平均して動かす。
・スタッカート= 音符を本来の長さより短く演奏する
ピンポン玉が跳ね上がるように、指揮棒を持ち上げる。
・テヌート=音の長さを十分に保つ
下限でノリをはがすように、指揮棒を持ち上げる。
・スフォルツァンド=突然強く
上限で一瞬止まる。杭か釘を打つ様に指揮棒を振る。両手で振ると更に力強くなる。
「悔いのない様に杭を打ってください」
小林先生はこの駄洒落を20分のレクチャーの中で4回言った。
・フォルテピアノ=強く、直ちに弱く
振り上げた指揮棒を下ろした後、下限で止める。
・スビトピアノ=急に弱く
叩いた棒が上限で止まる。
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