お互い無言で対決場所の将棋道場へ。ここは初心者から有段者まで、全国の将棋好きが集って棋力を競う、いわゆる将棋界の虎の穴。
それにしても林さん、空手着持ってくるのを忘れてくれてよかったです。平日で人が少ないだけに、ただでさえ「お、ハッシーじゃん」と注目を浴びる三人。これで空手着着用は意味がわからないうえに、正直きついです。
いざ、対決!
申し遅れましたが、僕の将棋の腕前はルールを知っている程度。戦略もノープランですが、「偶然勝つってこともありますよね?」とハッシーに聞いた瞬間に彼の頬が引きつったため、急きょ「王手将棋」、「山崩し」、「まわり将棋」の三種目に切り替えました。
ここからは駆け足で進みます。
【第一回戦】王手将棋
「せっかくだから一回戦はそれっぽく勝負したい」というこちらの希望で、ハッシーが提案したのがこの種目。「王手をかけたら勝ち」という変則将棋です。
結果:○将棋道場 ×コネタ道場(1分35秒)
コツがつかめず、よくわからないうちに終了。変則ルールといえど実力の差が歴然と出る種目でした。
【第二回戦】山崩し
気を取り直して、二回戦はおなじみの「山崩し」。「音をさせないで駒を自陣に引っ張ってくる」という、集中力と小技が要求される種目です。これなら勝てるかもと息を荒くして対戦開始。
結果:○将棋道場 ×コネタ道場(48秒)
難しいポジションの駒をまんまと残されました。「コチン」という音が高らかに鳴り響き、試合終了。対戦前から息を荒くしたのが敗因です。
【第三回戦】まわり将棋
4つの金を振って、表の出た数だけ進みます。今回は自分の歩が盤を2周したら勝ちというルールにしました。だんだん子供じみた種目になってきているのは気のせいです。
結果:○将棋道場 ×コネタ道場(2分56秒)
ハッシーの振った金が重なったため「これノーカウントですよね!」と指摘するも、ローカルルールではOKとのこと。敵も必死でした。