街頭ビジョン。待ち合わせに使われたりするあれである。いわゆる関東で言うところの「新宿アルタ前ビジョン」(写真右)であり、関西で言うところの「梅田ビッグマン」である。 (※様々な呼称の仕方がありますが本文では「街頭ビジョン」で統一させていただきます) 大きな街には必ずあるこの街頭ビジョンをじっくり淡々と観察する事によって、その街やその街に集う人々の性質を探っていこうと思う。 街角であれだけ目立っているが今まであまり光が当たっていなかった街頭ビジョン、そこに何か物語や見所はあるのか!?
(梅田カズヒコ)
街頭ビジョン巡り前編、銀座・有楽町・上野御徒町編
1.アルタビジョン銀座
〜または銀ブラを楽しくするための広告塔〜
銀座のほぼ中心部にあるアルタビジョン。アルタビジョンは新宿だけではなく銀座にもあるのだ。放映されている内容は家でテレビを見ているように安心して見られるものだった。流れている音楽も松浦亜弥、ケミストリー、ドリカムなどJ-POP中心。全世代的なターゲットだという事がわかる。 銀座の街頭テレビは銀ブラ最高! とでも言いたげな楽しいものでした。
2.有楽町ビックマルチビジョン
〜または大人への目覚めを教えてくれた有楽町〜
有楽町駅前の街頭ビジョン。オフィス街から駅に向かう人々に向いている。ほとんど広告でなりたっていてJ-POPなどちゃらちゃらした情報は皆無である。代わりに読売新聞のニュース速報が流れる。 銀座が少し浮ついた雰囲気であるなら、有楽町はとても現実的な匂いがした。 ブランドもののバックから電化製品へ。 フランス料理から「ごはんですよ」へ。 ミキハウスからソニー損保へ。 有楽町の街頭ビジョンは現実への目覚めがテーマである。
3.御徒町ATVビジョン
〜または僕らが上野を愛する理由〜
御徒町駅前、上野地区唯一の街頭ビジョン。アメ横に向かう歩行者、信号待ちの車、そして京浜東北線の乗客にも見せるため画面を歪ませるという荒技を使ってきました。 広告内容もPV、サプリメント、キムチ、ペイオフ解禁、質屋、キャバクラまで節操がない。 その努力を買ってか通行人の視聴率も異様に高い。上野エリアの一大情報発信地になっている。キャバクラのCM明けでグリーンデイのニューシングルのクリップが流れた瞬間は老若男女問わず全員が釘付けだった。そんな楽しい情報を流してくれる上野が、僕らは大好きだ。