最近、なんだかんだとデジタル家電を買う機会が多い。携帯、デジカメ、iPod・・・。
買って家に持ち帰り、ワクワクしながら箱を開ける。開けながら思う。
「なんだこの開ける手順の多さは・・・」
中箱のことである。小さい機器を納める箱の、なんと複雑な構造であることか!
いや、怒っているのではない。今からそれらを丹念に鑑賞して、遊んでみようと思うのである。
(乙幡 啓子)
事例その1
サワリの文でどれだけ賛同を得られるかわからないので、例を示す。まずは以下の写真をご覧いただこう。
割と大きな荷物である。ダンボールの中に梱包材は、薄い発泡スチロールが天地・側面に、計6枚。それのみである。まあ、本人は直方体のシンプルな構造なので、自然とそうなる。
一方、こんまいデジタル家電の場合はどうか。たびたびここにも登場してきた、愛機デジタルカメラの場合。
久々に開けてみた。ふだん使わない部品が残っていたが、果たして、買った当初はどんなふうに全部の部品が納められていたかどうか、もう思い出すことはできない。
この狭い部屋のひとつひとつに、コードやSDメモリが納められていたのだ。なんという「収納の匠」であろうか。私はこの箱を設計した人を尊敬する。
それは展開図をご覧いただくとまたよくわかるだろう。
なにがどうなってあの中箱になるというのだ。