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特集


ロマンの木曜日
 
蔵元でしか飲めない搾りたて原酒

試飲は僕が


じゃーん

仕方ないですね、僕が代わりに飲んであげます。
と、ウェブマスター林さんの登場だ。

もちろん、この段階になって突然湧いて出て来た訳ではなく、今回の取材に撮影係として同行してくれていたのだ。上の写真、なんだか意地悪そうに写っていますが、それはあれです。この写真を撮影した時の僕の気持ちが表れているんだと思います。


柄杓で原酒をすくって
試飲用のおちょこで
さあ、ぐいっと

宮内さんが利き酒用おちょこを林さんに手渡す。日本酒天国の時のそれとは違って、随分大きい。

「こんなに大きいのでいいんですか?」
林さんが嬉しそうに聞いている。宮内さん曰く、この大きさのおちょこが利き酒用としては正式なのだそうだ。ちょっとした湯呑みくらいある。

どうぞどうぞ。
宮内さんが柄杓で原酒をすくいおちょこに注ぐ。

ごくっ。
「う、うまい」
そうでしょう、と宮内さんが目を細める。どうやらこの原酒には炭酸ガスが少し残っていて、それがまた味に深みをもたらしているらしい。そんな日本酒飲んだことない。
どうなんですか? 林さん?

「ええ、結構強いですよ」
んー、度数じゃなくて、味ですよ、味。

「凄くおいしいです」
「そうでしょう。この時期はブリのカマを肴にすると最高ですよ」

林さんと宮内さんは原酒を囲んでえびす顔。なんでも今年の富山湾は例年になくブリが大漁だとか。油の乗ったブリをいただきながら、この生原酒をキューッと……。


飲んじゃえ

う、う、うまい。
こんな飲み口の日本酒、はじめてだ。しかも飲みやすい。ここでしか味わえない、という特別な思いがおいしさを割り増ししている感もあるが、それを差し引いたとしても、かなりうまい。

 

「あちらの建物で、もっと試飲出来ますんで、どうぞ」
なんと、更に試飲が出来ると言っている。


道路の向こうらしいですよ、と林さん(ずっとおちょこを持っている) 100年以上も昔の建物


 

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