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特集


フェティッシュの火曜日
 
東京の地下鉄文庫マップ

南北線


永田町

平河口3・4・5・6番出口近辺に、ひっそりとあった。ほとんど人の通りがなく、そんなスペースに突然現れた応接セットが余計に郷愁を誘う。その脇に、水槽と並んで、中身もあまり補充されずにテーブルに乗っかっていた。


誰もいない。


魚はいる。


強調するということは、返してくれないらしい。


「風雲日本野球 V・スタルヒン」より。スタルヒン。

覚悟はしていたが、しょっぱなからなんだかものすごい寂寥感を感じて仕方がない。その気持ちに追い討ちをかけるように、スタルヒンが。

主なラインナップ ・風雲日本野球 V・スタルヒン
・新太平記
総計 13冊



東大前

東大!とそんなに驚くこともないが、さて東大前にはどんなインテリジェンスにあふれた本が並んでいることでしょう。出口は1個なのですぐ見つかりました。


fu・re・a・i コーナー。 その一角にある。


足元のエントランス部分の竹細工が泣かせる。


赤ちゃん百科、そして落ちこぼれ家庭。

どないやねん、東大生。

主なラインナップ

・長いながい道
・落ちこぼれ家庭
・赤ちゃん百科
・マルタを見て死ね
・殺したくないのに
・新約聖書
・地方行政組織変革の展望
・NHK歌壇

総計 34冊



本駒込

東大前そっくりな駅。というかこの辺から各駅似てくる南北線。ここも出口は1個。

そういえば、文庫の置いてある場所は、出口前の壁沿い、デッドスペース、あるいはひとやすみコーナーと相場は決まっているようだ。どこもわりと地味な雰囲気の中、ここでは・・・


何この豪華フロア。


しかし、豪華フロアに地味な什器。

主なラインナップ

・梟の城
・小説吉田学校
・熊田曜子の表紙の少年マガジン

総計 9冊

なんだかこっちのほうが東大っぽいぞ。そんなことはないか。


駒込

ここは改札前の、待ち合わせに使われそうな場所にどうどうと置いてあった。本棚も白くて、周囲も明るい。しかし本は置いてなかった。


勘亭流の文字の看板が虚しい。


宗教関係の冊子。この先でもたびたび目にすることとなる。

主なラインナップ

・ウォールストリート日記
・アンナ・カレーニナ
・この土の器をも
・濁流

総計 4冊+α




志茂

しかしこのあたりから、文庫名を刻んだ看板の立派さが気になる。モノも結構充実しているので、近隣の方と駅員とでちゃんと手入れをしているのだろう。


志茂には初めて来たが、今回は文庫を見るためだけ。


コレクターズ版世界文学全集と、ディジタル計算機の論理設計。家にあったら読まないだろう。

主なラインナップ

・工業立地の研究
・ディジタル計算機の論理設計
・私たちの友だち
・殺戮衝撃波を断て

総計 54冊



赤羽岩淵

「岩淵文庫」の文字とバックの壁の色が合わせてあるあたりが芸が細かい。

ロシア関係の本が多かった。のは気のせいだろうか。

余談だが、何度も乗り降りするのだからと、最初に「1日乗車券」を買っておいたのだが、永田町からここまで一度も改札を通らずに取材できてしまった。

非常にもったいないので、赤羽で降りて味噌ラーメンを食べた。寒かったので食べ過ぎた。何してんだ私、と思った。

主なラインナップ

・えらいひとのお話
・「こんな家が欲しかった」大研究
・ブラック・プリンス
・レーニンとロシヤ革命
・ジャン・クリストフ
・話のたね

総計 73冊

 

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