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特集


はっけんの水曜日
 
ある冬の朝、捨てられた本しらべ

●番外編



大塚:番外編なんですけど、本じゃないんですが「あんまりだ」と思ったもので、撮ってきてしまいました。
林:はい。
大塚:モデルガンと、雪駄ですね。
林: これ、収集車が持って行ってくれないでしょう。
大塚:せめて分解してほしかったですね。
大塚:でもこれ、日本だから「あちゃー」で済むけど、銃のある国だったら笑えないなーと思いました。
林:でもこれ、みるからに安い空気銃ですよねえ。
大塚:安そうでした。雪駄も安そうだし。
林:……雪駄の横にビデオ入ってません?
大塚:エロビデオですかねえ。なんか無計画に買い物する若い男子、って感じしますね。
林:雪駄はいて銃を持って……。
大塚:うわ、そう考えるとバカっぽいですね。
はしゃぎすぎた夏の思い出、って感じですかねえ。
林: バカですねえ。
大塚:いいコっぽいですけどね。ゴハンとか、いっぱい食べそう。
林:そのビデオに本人がうつってるといいのに。「ひゃっほーい!」とかいって。
大塚:……。
林: 僕が考える、キックザカンクルーです。
大塚:……ファンに怒られますよ。
林: あっ、CD買いました、クレバって人の! ってフォローしてみたりします。いいCDでした!

 

●総評

大塚:はい。……では最後に総評を。
林:んー、よくわからなかったですね。
大塚:え?
林: いや、mina とかスタジオボイスとか、読み手がよく分からないじゃないですか。「これを読んでいると言うことは!」という、推理の手がかりになりにくいというか……混迷する時代をゴミからも感じますねえ。
大塚:そーすか。
私はやっぱり、おしゃれピープルもカニが好きなんだなーと思いました。
林: そう、カニがインパクトありすぎ。よくわかんないんだけど、みんなカニは好きみたいだ。唯一のしっかりとした手がかりは、カニのみ。
大塚:ていうかもう、カニ特集の本を買うのが下品、とかいう人は生きていけない世の中なのかも、と思いました。
……でもこの季節に、なぜカニ雑誌、捨てるか! と。
林: そうだ!
大塚:あれ、去年の出たやつなんですかね?
林: でもカニ料理屋情報って、そうそう毎年変わらないでしょう?
大塚:……なんか、カニに悲しい思い出があるのかも。カニをいっしょに食べにいったあの人はもういない、みたいな。
カタログとか教材とかファッション雑誌とかを、捨ててしまうのは分かるんですけど、「カニの本をすてる」ってのは……ねえ。
林:実は僕はカニアレルギーなので……。
大塚:えーーー!
林: 大塚さんがカニで、そこまで語るのが面白いです。
大塚:いやでもアレルギーの人は、そもそもカニの本、買わないんじゃないですか?
林:そうですね、僕は絶対に買わないですから。
大塚:でもカニの絵、よくかきますよね。



林: 形は好きなんです。だって手がはさみなんですよ!? そんな生き物いないって! 手がボールペン、っていうぐらい変です。
大塚:じゃあ、もし捨てられていたのが「カニ図鑑」だったら……そのもったいなさ、わかります?
林:分かります。
大塚:ああ、共有出来る価値観のものがありましたね!
林: 「だいじょうぶ、まだカニがある」……それが混迷の時代を生きる僕らの励みではないでしょうか。
大塚:はい。
林:テキトウですからね。
大塚:あ、もちろんわかっております。



 

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