青梅まで歩く人たちに会う
再びバス停でバスを待ってると横をゼッケンをつけた人たちが歩いてゆく。ゼッケンには
「43キロ 新宿〜青梅 かち歩き大会」
と書いてある。しかもその下に「飲まない、食べない」とある。ほんとに?
このとき16時、この時間に羽村まで歩いてきているということは新宿を何時に出発したんだろう。テレビ「ぶらり途中下車の旅」だったら気さくに話し掛けるんだろうけど、みな黙々と歩いていて声をかけられる状態ではなかった。
うつむいたまま歩く人。上着がはだけたままの人。顔が出る着ぐるみのようなものを着て歩いている人もいた。よかれと思った楽しげなコスチュームもさすがに40キロ近く歩くと、逆にその人の疲労を浮き彫りにしてしまっている。
家に帰ってネットで調べたら8時30分出発だったようです。
ついに終点
三たびバスに乗り、30分ほどで終点の青梅車庫前。スタート地点から31.8キロ。降りたり乗ったりで結局6時間かかった。
バス停を降りると……、おお寒い。空気が山のにおいだ。すぐ近くに山が迫っている。適当な旅だったが着いてみてこれだけ景色と気温が違うとかなり旅気分だ。
袋いっぱいのパンを片手に都バス最長路線を制覇。あの歩いている人たちに比べれば少ないがそれなりの達成感を感じる。
だけど青梅コネタはまだあるのだ。
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