デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


フェティッシュの火曜日
 
都バス最長路線の旅

黙々と歩く人たち
すいまんが僕はバスに乗ります
終点でござる
青梅車庫の横の公園で記念写真

青梅まで歩く人たちに会う

再びバス停でバスを待ってると横をゼッケンをつけた人たちが歩いてゆく。ゼッケンには

「43キロ 新宿〜青梅 かち歩き大会」

と書いてある。しかもその下に「飲まない、食べない」とある。ほんとに?

このとき16時、この時間に羽村まで歩いてきているということは新宿を何時に出発したんだろう。テレビ「ぶらり途中下車の旅」だったら気さくに話し掛けるんだろうけど、みな黙々と歩いていて声をかけられる状態ではなかった。

うつむいたまま歩く人。上着がはだけたままの人。顔が出る着ぐるみのようなものを着て歩いている人もいた。よかれと思った楽しげなコスチュームもさすがに40キロ近く歩くと、逆にその人の疲労を浮き彫りにしてしまっている。

家に帰ってネットで調べたら8時30分出発だったようです。

 

ついに終点

三たびバスに乗り、30分ほどで終点の青梅車庫前。スタート地点から31.8キロ。降りたり乗ったりで結局6時間かかった。

バス停を降りると……、おお寒い。空気が山のにおいだ。すぐ近くに山が迫っている。適当な旅だったが着いてみてこれだけ景色と気温が違うとかなり旅気分だ。

袋いっぱいのパンを片手に都バス最長路線を制覇。あの歩いている人たちに比べれば少ないがそれなりの達成感を感じる。

だけど青梅コネタはまだあるのだ。



青梅街道コネタ4
 



これは明らかに狙った看板

つくりか?まじか?

青梅駅近くはレトロで町おこしをしようとして古い映画の看板があちこちに立てられている。狙って作ったのか本気で古いのかわからないものもあった。

どちらかというとそっちのほうが面白い。

これは…、たぶん本気
これも本気だろう
ひとまわりしてかっこいいフォントになっている
これはもうなにがなんだか。岸部さん、失踪するまえの言葉。
 


帰りも同じバス
パンを片手に8時間、60キロの移動


よりハードコアなバスをもとめて

帰りも梅70系で帰ってきた。今度はいちども降りずにずっと乗っていた。1時間50分。うとうとして起きてもまだ走る。戻ってきたのは夜8時すぎだった。

この日、バスに乗っていたのは約4時間。新幹線だったら広島まで行ける時間だ。だけど距離じゃない。乗り物にずっと乗っていたい欲がみたされた。すっきり。

もっともっと長いバス、同じところをぐるぐる回るぐらいのバスがあればいいのに、と思う。バス欲はさらにさらにハードコアな方向に向かってるのだろうか。

なんて、買ってきたパンを食べながら書いてます。もぐもぐ。うまい。


 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.