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特集


はっけんの水曜日
 
お一人様、朝までカラオケ

●スタート:0時13分 ドキドキの歌いはじめ

分厚い歌本をパラパラながめていると、すぐにオシボリを持った店員さんが入ってきた。
「当店のご注文の仕方はお分かりになりますか?」
笑顔の若い女の子。この人もファーストフード並みの、パキパキした対応だ。
「ええと、一応教えてください」
「これを、このように…」

教わりながら、「そういえば友だちと来るときは、こういう操作が苦手だから、代わりにやってもらってたんだなあ」と思い出した。

モルツ生を注文したら、2分後ぐらいに運ばれてきた。日曜深夜で、客が少ないせいもあるんだろうか。



とりあえず新譜本を見てみる。
UTADA発見。さすが、アルバムの全曲が入っている。歌ったことはないけど、一応メロディは覚えている曲を入れてみる。


1曲目『デビル・インサイド』Utada

……カラオケのキイって、歌いやすいように調整されている。でも私は「原曲とおんなじキイじゃないとイヤ」派だ。高いUtadaさんは初期設定で低くなっていたが、キイコントロールを連打して、原曲と同じにした。
案の定、声がひっくり返った。

長丁場なので、声がかれないように、なるべく張った声を出さないようにと、ふにゃふにゃ歌う。
次は何にしようか……なるたけメジャーな人がいいなあ、と思いながら歌本をめくる。

 

2曲目『Amazing Kiss』BoA

ボアちゃん、大好きだ。ビビアン・スーとかもそうだが、日本語のたどたどしい女性タレントって、「何考えてるんだろう? 自国と日本を行ったり来たりしてて、日常はどうやって過ごしているんだろう?」というのがナゾなので、その「わからなさ」がとっても魅力的だ。
しかも国をまたいで仕事してるだけあって、プロフェッショナル度が高い。でも「わからなさ」のせいで技術が鼻につかず、親しみやすい、という構造になっている。
そういえば前にボアちゃんが「好きなタイプは、窪塚洋介さん!」と答えてるのをきいた時、「ボアちゃんは窪塚さんの、どのへんが好きなんだろうなあ〜」「そもそも、どの作品を見て『好き』って言ってるのかなあ〜」と考えてみたが、さっぱり分からなかった。

 

3曲目『the Love Bug』m-flo loves BoA
エムフロウ、とボアちゃんの曲。あまり指摘されなかったけど、このユニットは、ひそかに「韓国人、在日コリアン、日本人」という構成になっている。そのせいか、歌詞にちょこっと韓国語(サランヘ)も入っている。
私はこの曲が好きで好きで、今年の前半のベスト曲だと思って繰り返し聴いてはいるのだが、歌ってみるとまったく歌えない。エムフロウの歌って、ほんとに歌えない。難しすぎるのだ。
エムフロウはアメリカンスクール卒のユニットなのだけれども、2ケ国語以上の言語を喋れる人が作った曲って、普通の日本人と、言葉の置き方が違う気がする。

難しい曲は避けよう! と思い、女の子っぽい、やさしい曲を探す。

 

4曲目『悲しみのアダージョ』エルザ
サムシングという女子向けジーンズのCMで使われて、有名になった曲。フランス語で、「パパ、出ていくの? もうシネマにも連れていってくれないの……」という、フレンチロリータ全力全開の内容。この曲は原田知世もカバーしている。
しかしラクだ。フワフワ、可愛らしい雰囲気のみで歌える曲はラク! ということに気づき、せっかくだから原田知世がアイドルだった時代の歌を、歌ってみることにした。

5曲目『時をかける少女』原田知世 
やっぱりラクだ! 昔のアイドルの歌って、とっても声がラクじゃないか。
『時かけ』に「何か似たような……女優が片手間に歌ってる感じの曲ないかな?」と考えて、次の選曲をした。

6曲目『風の谷のナウシカ』安田成美
宮崎駿映画で超有名なこのタイトル。でも、この曲は本編では使われず、イメージソングとして歌番組などで歌われていた。作詞松本隆、作曲細野晴臣とゴーカだし、いい曲なのに。
確かに安田さんは、歌はあまり上手くなかったけれど。

 

……と、ここで、もう辛くなってきた。しかし時計はまだ0時40分くらい。
ひとりだと、時間が長い。
新譜本をもういちど見る。隅から隅までながめる。

トミー・フェブラリーに目がとまる。私も何枚かCDを持っている。でもなぜか、トミフェブさんって、1回聴くとしばらく聴かないことが多い。どうもちょっと、聴くと疲れてしまう……そんなの私だけだろうか。

 

7曲目『トミフェブ・メドレー』トミー・フェブラリー

メドレーを入れてみた。各曲のサビの部分だけ無理矢理つなげてあるヤツだ。
……あれ、あれ。あんまり歌えない。知ってる曲でも覚えていない。なんでこんなに覚えてないんだろう……と悩みながらも努力してみたが、やっぱり駄目。途中でダルくなり、演奏中止。

 

……これはアレだ、ちゃんと好きなアーティスト1人を集中して歌ってみよう! と方針変更する。

 

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