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特集


ちしきの金曜日
 
なごめ!ハニワセラピー
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このうつろっぷり
太古の日本、古墳の周りに埋められていた焼き物・ハニワ。

 ハニワが埋められた理由には諸説あるようで、それがまた歴史のロマンというものなのだろうが、個人的にはロマンはともかく、そのゆるいたたずまいに心を引かれる。

 歴史の授業中は先生が戦国時代のことを話していたって、眺めていたのはハニワが載ってるページだった。

 授業中にハニワを見てたおかげで、テストがさっぱりわからなかったあの頃。大人になった今、テストのことなど気にすることなく本物のハニワたちと向き合ってみたい。

 記事の最後にはハニワから直々に音声メッセージも届いています。ぜひお聞きください。

(text by 法師丸



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青空に映える赤い天狗

●天狗も怒るはにわの里

 ハニワめぐりの旅と決めてまず訪れたのは、茨城県茨城町のドライブイン「はにわの里」。ハニワを全面的にフィーチャーしたネーミングに自然と期待も高まる。

 が、見えてきたのはご覧の看板。真っ赤の天狗のインパクトがはにわの文字を圧倒。

 それでも中に入ってみると、笑顔のハニワたちが私を迎えてくれた。ハニワはいつだって昔からの友達みたいに私を迎えてくれる。

 初めて来た場所なのに、初めて会う気がしないハニワたち。歴史の年号はすっかり忘れたが、ハニワたちの表情たちはしっかり心に焼き付いていたんだと思う。

 そう、ハニワたちを見ているうちに、すっかり天狗のことは忘れている自分がいた。

 ドライブイン全体としては、ハニワをぐいぐい押してくる風でもなく、展示物は隅のほうにこじんまりとあるだけ。決してハニワで高ぶったりしないそのスタンスも心地よい。

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「会いたかったよ!」
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「ひさしぶりだなあ!」
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今にも通じるかわいさがすごい
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こちらに不信感を抱いてるハニワも

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さすがに買うのをあきらめる15万円のハニワ
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案内板には期待させられたのだが
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いやに静かな、ハニワなきハニワ公園
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マニアックなハニワファン向けの工房跡

●ハニワなきハニワの地

 はにわの里で店員さんに近くにハニワスポットがないかと尋ねたところ、車ですぐの場所に埴輪公園があるとのこと。ハニワが出土した史跡があるらしく、その場所にちなんでドライブインの名前もついたらしい。

 そういうことかと早速移動。すぐ見えてきた案内表示にはしっかりハニワが描かれている。変にキャラクター化されていないのも本格的だ。

 期待を高めて中に入ってみる……が、どうも思ったようなハニワっぷりではない。

 出土と聞いて勝手に盛り上がっていたが、ハニワがちっともいないではないか。ハニワを作っていたとされる工房の復元があったりするが、ハニワそのものはトイレに飾られていたのを2体見つけただけだった。

 管理室にいた方の話を聞くと、ハニワ展示館を作る計画はあるらしいのだが、予算的な問題で実現に至っていないとのこと。

 確かにそうか。行政側としてもハニワの展示が後回しになるのは仕方がないことかもしれない。基本的な市民向けのサービスが整っていないというのに、ハニワのことばっかりに力が入ってる町というのも理解を得難いだろう。

 ハニワの実像は想像力で補うということか。ハニワなき公園で、心の中にハニワを描く。

 ドライブインの店員さんが紹介しつつもしらけムード気味だった謎もここに来て解けた。ある意味では上級者向けのハニワスポットなのだろうが、やっぱり私はハニワそのものが見たい。

 さらなるハニワを求めて、次の目的地に向かいます。

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思いを馳せても君(ハニワ)はここにいない
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トイレでなんとか見つけたハニワも所在なさげ

 

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