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特集


土曜ワイド工場
 
現代の魚肉ソーセージを作る

お店みたいで楽しい
混ぜたおし
匂いをかぎ
腸を口金にセット

ひねりだす、こねる、混ぜたおす

昔のおもちゃで、「床屋さんごっこ(?)」というものがあった。人形の中に粘土を詰めて下から押し出すと、頭にあいたたくさんの穴からにゅーっと粘土が細く出て、髪の毛のようになる、それをカットして床屋さん気分、というもの。

あれに似ている。

いや、それで感想を終わらせるわけではないが、考えていたよりあっさりとミンチ作業は終わってしまった。力も要らない。

でも自分の手で挽き肉が出来ていくのはなんとも感慨深い、というと言い過ぎだが、楽しい事は間違いない。

2度挽きをして、ボウルにあけて塩を振り、混ぜまくる。他に香辛料も必要か・・・など考えるが、今日は素材に頼ってシンプルにいこう。

漫画「美味しんぼ」に『塩を加えて練っただけでこんなに粘り気が!』というような一節があったのを思い出す。それはカマボコ作りのときの台詞だったが、ギョニソーも魚肉だけに、まあ、結着材料としては塩だけでいいや、と判断。

匂いをここでかいでみる。

・・・あの刺身らの集まった匂い、としか言えません。

袋に詰めて、いよいよソーセージらしくなる時が来た。鉄郎は機械の体をもらいにいったが、魚肉はソーセージの体をもらうことになる。初めての作業に興奮だ。ソーセージ作ってるんだなあと実感できる瞬間である。

ソーセージ作りって、ほとんど工作に近いんだなあと感じる。道具に材料入れて、ハンドル回して、練って、袋にしぼり出して・・・

そう考えてみると、料理は全部工作だ。なんで今まで気がつかなかった。工作したかったら料理すればいいんだ。これからは料理しよう、料理。


 

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