23:30　二次会・つぼ八南5条店

そんなわけで、東京のつぼ八から、北海道のつぼ八へ、距離にして830km、時間にして４時間の旅を経て2次会、スタートです。これも全ては北海道バージョンのメニューを味わうため。

北海道まで連れてこられて完全に酔いも醒め、もう何がなんだか分からなくなっているであろう林さん、前田さんのお二人にもきっと喜んでもらえ……

カシャー！　カシャー！　カシャー！

乾杯も私の北海道つぼ八に関する解説も早々に林さんが料理に向かってシャッターを切りまくっている。

「このしゃぶしゃぶ、しゃぶしゃぶするしゃぶしゃぶですよ！」

写真を撮りながら話す言葉が興奮で早口言葉みたいになってる。旅疲れも手伝ってかかなりハイ。

東京では瓶ビールだったビール、こちらは生も飲み放題。おしぼりも紙じゃなくて布。派手なところから地味なところまで幅広く北海道バージョン。おおー。

「刺身も見た感じからして違いますよ。ホタテ、マグロ、甘エビ、サバ、サーモンと、これブリだ。さすがにハマチじゃない」

料理のたしなみがある前田さんも大喜び。揚げ物も、鳥の唐揚げ（こちらではザンギと言うそう）は骨付きでゴッツリ。エビの素揚げもパリッパリ。体育会系的な無闇な揚げ物というだけで終わらせない。2次会もつぼ八にしてよかった。北海道のだけど。

「刺身についてきてるシソも東京のより美味しいですよ！東京で刺身のシソ食べたこと無いけど」

林さんはすでに旅マジックにかかってしまっている。

イクラの乗った鮭炒飯を「北海道みたい」と言っていたが、本当の北海道にあるのは炒飯ではなく寿司だった。東京メニューを完食して出てきた私たち、北海道メニューもこのシメの寿司まで完食である。

「いやー、宴会コースまるまる２周、全部食べちゃいましたね」
「旅疲れでお腹減ってただけってことないですよねえ」
「いや、疲れてる時って普通逆にもの食べられないじゃないですか、それが食べられてるんですから、美味しいってことじゃないですか？」

17時から飲み始めて終了は翌2時。普通に東京で飲んでいたとしても3次会まで行けばこれぐらいの時間になるだろうから、やってることとしてはあくまでいつもの飲み会と同じ。それでいて、北海道メニューとその他の地域メニューを一日にしてコンプリートしてしまったのだからこの満足感は大きい。

この勢いで3次会へ移りたいところですが、2次会への移動に思わぬ時間をとってしまったため、残念ですがここらでお開きにしようと思います。