デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


ロマンの木曜日
 
天然の炭酸水でサワーを作る

いよいよ久住町へ。湧き出ているのか?天然炭酸水

長湯温泉から久住町までは車で20分ほど。長湯にもちゃんとタクシー会社があるので、久住の恵まで連れて行ってもらうことにした。


タクシーで久住町へ

車はあたり一面に広がる水田の中を抜けていく。

「ここら辺に私の畑があるんですよ」

運転手さんが水田の向こう側にある畑を指差して教えてくれた。
トマトとイチゴの畑。
「畑に水を引こうと思って掘り起こしたら、炭酸水が出ちゃってね。隣の水田から水をもらってるんです」
炭酸水は中和しないと使えない。それにはお金と手間がかかってしまう。


のどかな田園を抜けていく

「炭酸泉の温泉も維持するのは結構大変なんですよ」

炭酸泉を汲み上げる水道管は、内側にカルシウムが付着してしまう。3年もするとかなり狭くなってしまうので、取り去らないといけない。カルシウムで出来た結晶は相当硬いので、その除去は大変なのだそうだ。


せまくなった水道管

天然の炭酸水、その扱いは一筋縄ではいかない様だ。



「あそこが炭酸水の場所です」
山と水田の大パノラマの中に、久住の恵を管理している「め組茶屋」が見えた。


水汲み場 福岡県や熊本県から来た人たち

朝の9時前だというのに、茶屋の周りには既に車が4、5台停まっていた。
福岡県や熊本県から天然炭酸水を汲みに来ている人たちだ。
持ち帰りは有料になっていて、量によって細かく値段が設定されている。
20リットルまで100円、40リットルまで200円、100リットルまで300円……、1000リットルまで4500円。

1000リットルっていったらペットボトル666本分だ。そんなに沢山持ち帰る人がいるのか疑問だが、とにかく皆さん熱心に水を汲んでいた。

僕の目的はサワーなので、そんなに沢山必要ない。
コップ1杯の天然炭酸水をいただければ幸いです。


 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.