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特集


エキサイティング火曜日
 
ひとりで行く日光



東照宮は熱かった

見るたびくらくらする。この「空白への恐怖」、過剰な装飾。これをちょっと拭いといてください、と言われたらどうしたらいいのか。クイックルワイパーすき間用を渡されても、無理。無理。

もう単純に、これには唸ってしまう。


手水場にもこの屋根、そして葵のご紋がこれまた過剰にあしらわれ マジパンでもこんなのつくれない。

そして、駅で降りたときにはそれほどでもなかったのに、ここには人がうじゃうじゃいる。外国の人もたくさん。確かに、これ世界遺産じゃなくてもじゅうぶん面白い。日本の侘び・寂びのイメージからかけ離れたこういう建築群を見ると、なんだか元気が出るような、友達の意外な一面を見たような気分になる。

 

あの猿どもは・・・

例のあの有名人らは、今の私の目にはどのように映るのだろうか。

表門から入ってすぐの「神厩舎」という建物に、「見ざる言わざる聞かざる」発見。これは馬屋になっていて、白い「神の馬」がいらっしゃるところなのだ。知らなかった、「猿」の下に馬がいるとは。

馬屋の中をのぞく。薄暗い中に、白い馬がおとなしくたたずんでいた。説明書きによると、
「御神馬は、一日のうちこの厩舎で4時間奉仕しますが、それ以外の時間は近代的な厩舎および馬場で過ごしています。」

1日4時間勤務の、ちょっとうらやましい馬なのであった。


三猿はどこだ!(マウスオーバー・・・しなくてもわかりますね) 御神馬。おだやかなお顔

もうひとつ、見たかったのが「眠り猫」。左甚五郎の作と伝えられる彫り物の猫を、私は見たことがなかった。

「実物は小さいよー」とほうぼうから聞くのだが、実際はどうなのだろう。行ってみた。

・・・。これ、張り紙や立て札や何かが一切なかったら、どうなんだろう。いや、あっても、見ている人が口々に「なーに、こんな小さいんかい(北関東なまり)」「なーんか汚れてんねー」と言いつつ通り過ぎていく。

見せるほうも、それをわかっているのだろう、張り紙までして盛りたてているのがなんだかおかしい。


眠り猫はどこだ!(マウスオーバーしないとわかりませんね) 「眠り猫 頭上」の張り紙がなんだかおかしい

土産物「東照カステラ」山積み。 名物「かんぴょう」の元、夕顔で作ったお面

 

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