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特集


ひらめきの月曜日
 
ふりかけのすべて


小学生大喜びのパッキングマシン
であったころは〜♪ こんな日が〜♪ 
こうゆういかにも工場な感じ
4歳も90歳もきっと大好きなのだろう
念願のふりかけ実食。
ゆかりのおむすびをいただいた。
少し離れた場所にある物流センターで
末代まで足りるだろう量のふりかけも目撃

こども、大喜び

入る前にも予感していたが、工場内はやっぱりテーマパークみたいだった。

クレーンに吊られて運ばれてゆく原料、ダイナミックに攪拌する調味マシン、次々にサクサク詰めるパッキングマシン、ベルトコンベアーを流れる包装されたふりかけ。クルクル機械が動く様子は立派なエンターテインメントだ。

年間7,000人から8,000人の主に小学校からの見学を受けているそうだが、小学生達も機械に大喜びだそうだ。短い見学時間にもかかわらず、細部まで書き込まれた機械のイラストを送ってきてくれる子もいるらしい。

 

おとなも、大喜び

「ピロリー(走るー)ピロリー(走るー)、ピローリーロー(俺ーたーちー)」
マシンとマシンの間から「ランナー」のメロディーが聞こえて、何だと思ったらパッキング材料切れを知らせる音だった。他に杏里さんの「オリビアを聴きながら」のメロディーもフィーチャーされていた。小学生のご両親世代も狙い撃ちの選曲だ。どこへ行こうとしているのか、ふりかけ工場。

「幼稚園の4歳児を受け入れたこともあるんですよ。機械の前に台を用意してその上にのぼらせて。何かあったらどうしようってヒヤヒヤでしたね。あとは90歳のお年寄りの会がいらしたことも。その時はお一人工場に着くだけで疲れてしまって、他の方が見学中、事務所の応接室で社の者がお話の相手をしてたこともあるんですよ」

老いも若きも押し寄せる。いよいよもってテーマパークみたいだ。みんなそれだけ、ふりかけの製造方法が気になっているということか。
(※さすがに現在は幼稚園の受け入れはしていないそうです)

 

次のふりかけ現場へ

すっかり我が物顔で工場を見学させてらもった。出てみると、ふわーっと体にかつお節のいい匂いが付いていた。

「工場で、カツオの作業場にいるとカツオの匂いが、梅の作業場にいると梅のにおいが、海苔の作業場にいると海苔の匂いがしばらくつきますよ。事務所に帰るとどの作業場にいたかだいたいバレちゃいます」

なるほど。工場内で悪いことはできませんな。いい匂いで足がつく。

私もいい匂いをつけたまま、次はふりかけの歴史を学びに同じ広島県は千代田町へ向かいます。

こちらの会社が運営されている千代田町にある施設で、全国ふりかけ協会加入の15メーカーのふりかけ商品とふりかけの歴史を展示しているというのだ。


 

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