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特集


エキサイティング火曜日
 
宝石を見分けよう

石を見まくる

石をどんどん見て行こう。まずはブラックパールだ。

ポイントは「形」と「照り」だ。真円に近く、照りが鋭いのが良いとされる。また、下左は、白布の上に置いて光の反射を見たもの。下のほうが青味がかったものが良い。下右はライトで照らし、反射を見ているところ。照らさないうちは全部同じに見えていたのに、こうすると反射光の鈍いのがあり、よくわかることに驚かされる。


真珠3兄弟。 真実を照らす光。

カラーストーンの合成品を見分ける基準のひとつに、「カーブライン」というものがある。顕微鏡にかざすと、下左の写真のように、石の表面に線が浮き出る。これがカーブラインで、合成品の証拠だという。

下右はカーブラインは写真ではわかりづらいが、気泡が表面についているのは何かとお思いだろう。水につけて観察しているところだ。このほうが石の状態が見えやすいとのこと。



ダイヤとキュービックジルコニアはよく似ている。後者は人造石(人工石)で、天然には存在しない。この場合どう見分けるのか。

下左がダイヤ、右がジルコニア。ふちの断面が、拡大してみるとダイヤはすりガラスのようになっているのに対して、ジルコニアは何か削り取られたような感じ。


ダイヤのふち。 ジルコニアのふち。

これは肉眼で見分ける方法。印刷物の線の部分が透けているのがジルコニア(下)、透けないのがダイヤ。 鑑別ではないが、ダイヤの格としては、頂点の部分が大きすぎるものは減点となるのだそうだ。

「この間、中学生が課外授業だとかで、仕事内容をいろいろ聞きにきましたよ。いろいろ説明したら、しきりに感心して帰っていきました。そのあと、何通も手紙をもらったんです」

その中学生達よ。私も君達の興奮がわかるよ。指輪やネックレスになるまえの石たちは、少年や33歳女子の科学的な興味をひきつけるのだった。


 

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