デイリーポータルZロゴ
このサイトについて
イッツコムロゴ

特集


はっけんの水曜日
 
サクラ貝をひろいに

先週、私は図書館で、アウトドア雑誌「ビーパル」を読んで、ひとり「うぉぉぉ…」とうめいていた。

図書館には時々行く。「月刊むし」とか「猫の手帖」とか、普段買わないジャンルの雑誌や、ANAの機内誌「翼の王国」や留学生向けのフリーペーパー「月刊留学生」など、なかなか読めないものがイロイロ読めるので、たのしい。

「ビーパル」も、あまり自分では買わない部類の雑誌だ。
だけど、読んでみたら「100円ショップのフライパンでアウトドア料理」とか「野草でパスタを作る」とか「カエルの声を聞き分けよう」とか、魅力的な記事でいっぱいだった。すばらしい。

最新号もすみからすみまで読んだ。その中にひとつ、気になる小さな記事があった。

「桜貝が鎌倉材木座海岸に数多く打ちあげられている」
「桜貝は北海道南部から本州に分布するが、この浜ほど多くの漂着例はない」

サクラ貝!
たくさんサクラ貝の落ちてる砂浜!
うぉぉぉ……ひ、ひろいたい。自分の目で見てみたい。

週末、わたしはひとり、電車に乗って出かけることにした。


(text by 大塚幸代



車内は結構すいてました。
鎌倉駅。
海が見えてきた。

鎌倉へ

鎌倉材木座海岸は、もちろん鎌倉にある。

新宿から「湘南新宿ライン」に乗った。
この路線は、新宿から横浜まで30分でいけるという、画期的な電車だ。鎌倉までも、直通が走っている。

スピードがはやかった。駅をばんばん通り越して、電車は神奈川県にはいっていく。風景は縦長から横長にかわっていく。

意外なほどあっというまに、鎌倉駅に到着した。こんなに便利だとは思わなかった。これなら、湘南に住むっていうのも、アリだよなあ……とかずうずうしく思いながら、駅に降りた。
空気の匂いが東京とは違っていた。海のそばの町の匂いだ。

「カマクラよなーぜ♪」

原由子の歌声が頭の中で聞こえる。鎌倉に来るとサザンを思い浮かべるなんて、単純な頭だ。

 

天気のいい日だったので、駅前は観光客でいっぱいだった。

海岸までは少し距離があったけれど、歩いて行くことにした。
道ぞいには犬の服屋と子供の服屋、そしてサーフショップがあった。
犬連れ、子供連れ、サーファーがたくさん訪れる土地なのね、と思った。

途中にあったクア・アイナでハンバーガーでも食べようかと考えて、やっぱり砂浜で食べたいなと思い直して、セブンイレブンでサンドイッチとコーヒー牛乳を買った。

てくてく20分くらい歩くと、視界が開けて、道路の向こうに、海が見えてきた。


 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
©its communications Inc. All rights reserved.