焼き肉屋を幼稚園に
そして今回もくろんだのは、焼肉店の幼稚園化だ。焼き肉屋は肉と肉とを奪い合う戦場である。そんなある意味荒んだ場所の屋台骨を幼稚園かざりで崩したい。
さっそく店のプレートにクマさん掲示。かなりの破壊力だ。牛角のキャッチコピーは「炭火で焼き肉が食べたい。」だが、炭火という力強さ、焼き肉というカオス感が完全に奪われた。イメージはむしろ真逆、離乳食。
豚肉メニューにはブタさんモチーフを配置。しまった、ちょっとかわいそう。しかし飾り自身のあくまでもポジティブな佇まいが圧倒的だ。幼稚園かざりの無邪気で無闇な明るさはここでも健在。
さらにネズミくんによる生ビールの値札。もう意味がよく分からない。「生ビール 480円」という情報がネズミくんの無邪気さよってに完全に破壊されている。
そんなわけで、我々幼稚園かざりが焼き肉屋は占拠した。鉄板の上の肉を人は「育てる」という。幼稚園化する現場としては最適だったのかもしれない。
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