制作のコツを探る

幼稚園の飾りは基本的にみんな保育士さんの手作りだそうだ。ということは、例えば、クマを書けば保育士さんたちは同じような空気のあるクマを書くんだろうか。

先ほどの飾りを提供してくれた皆さんに、実際にお願いして描いてもらった。比較のため私も自分の考える幼稚園的なイラストで描いてみる。

単純に下手な古賀のイラストはさておき、保育士のみなさんのクマにはやっぱり幼稚園の飾りの雰囲気が出ている。

聞けば、保育士の専門雑誌を読んだり、教育実習のときに実際に飾られていたかざりを見たりしているうちに、だんだんその手のイラストを描くようになったそうだ。

一朝一夕でマスターできるもんではないらしい。上のようなダメなクマしか描けないうちは（クマってヒゲ無いんでしたっけ？）、私には幼稚園のかざり作りなど無理ということか…。

「あ、でも壁面の飾りって、型紙の通りに作ることが結構ありますよ」

見本の存在

なぬ？　型紙って見本？　そんなものががあるのか。これは急展開だ。これで幼稚園かざり全体の雰囲気が似ているのにも一発で説明つく。

写真の型紙は先ほどの保育士さん向けの雑誌の付録についてくるもの。雑誌の他にも飾りを作るためのガイド本はわんさか出ているそうだ。

うゆうことになってるのか……。日本全国で書籍コードを取得している雑誌は３千種類以上あるらしい。一体どこにそんなに雑誌があるのだろうと思っていたが、こんなところにも全く知らない雑誌の世界が広がっていた。

ともかく、型紙さえあればそれらしいものが私でも作れる。クマのイラストの上手い下手は関係なく、だ。

そうとなれば、型紙を使って色んな飾りを作ってみたい。それで、幼稚園以外の場所に飾ってみたらどうだろう。世の中を意味なく幼稚園化するのだ。 イヒヒ。