ほっ立て小屋めぐり──勝手に何かを投影する旅
ここまでお送りしてきたほっ立て小屋めぐりの旅。改めて思うのは、「ああ、ほっ立ってたなあ」ということだ。わざわざ改めて言うほどのことではないが、それしか思い浮かばなかった。
左上の写真、肉眼で見るとこんな感じの風景だが、遠くにそれらしい小屋を発見。望遠で撮影してみると、写っていたのはやはりまぎれもないほっ立て小屋だった。
うれしいのかがっかりなのか、自分でもよくわからない感情がこみ上げてくる。
いつの間にか小屋を見つける能力が高まっている自分。見て回るうちに勝手な感情移入もしてしまった気がする。ほっ立て小屋の側もどうでもいい気持ちを押し付けられて迷惑していたことだろう。
くれぐれも言っておくが、ほっ立て小屋を探したって決して自分なんか見えてこない。何も考えず、素直な気持ちでほっ立て小屋と向き合っていくべきだと改めて思う。
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