ひとくちに測るといっても
さて、エスカレーターの速さを測る、といっても、スピードガンのような素晴らしい計測器は持っていないのだった。そこでだ。このためにストップウォッチ、ストッパー付きメジャーを購入。
速さの計測法だが、段が10段通り過ぎる時間をまず測り、時速に換算する、ということで統一しよう。しかしエスカレーターごとに段の奥行きが違うと、結果も違ってきてしまうので、メジャーで毎回奥行きを測ることにする。
計測は5回行い、平均値を採用する。また、上りと下りのどちらを測るかということだが、場所によっては上りのみエスカレーターを設置していたりするので、基本的には上りを計測する。
まず基準値を得るため、自宅最寄駅のエスカレーターから測ろう。東急線のとあるひなびた路線の、ごく普通の駅です。ここからすべてが始まります。
かがんでメジャーで奥行きを測る。妙齢の女性が行うにはかなり怪しい行為だ。
1段の奥行き:40cm
10段通り過ぎる時間:8秒20
(40cm×10段=400cm過ぎるのに8.2秒なので
→ 400cm/8.2秒
→ 48.78cm/秒
→ 29.27m/分
→ 1.76km/時)
∴時速1.76km(小数点第3位四捨五入)
ちなみに、何度か試してわかったことだが、10段過ぎていく瞬間をとらえやすいのは、乗り口ではなく降り口のほうだった。今回しか役に立ちそうもない知識が増えていく。
では、この週末の初夏の陽気の中、横浜方面へ移動することにする。
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