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特集


フェティッシュの日曜日
 
「おいしそうな文字」研究

おいしそうな文字 B面集

ストレートなパンチ力はないが、味があってあとからじわじわボディブローのようにきいてくるおいしそうな文字をセレクトしてみた。

 

「ツ」と「シ」

「ツ」と「シ」の区別がつかない文字を書く人は意外に多い。沖縄では特に多かった気がする。しかしそれがまたかわいく、おいしそうに感じてしまうから不思議である。

左下の芋に至ってはもとの芋を知らないので、「ツモン芋」なのか「シモン芋」さえわからない。でもきっと独特のおいしい芋なんだろう。

おいしいと自ら書く

左は生産者が売っている市場で見かけた。自分で作っている芋に「甘い甘い」と書くのだから相当な自信に違いない。甘いのだ。

右は魚屋さんで。「安くておいしいですよ」とまるで実家の母さんのようなアドバイスである。広告の裏紙である点にも注目したい。これはうまいはずだ。

グアバ

沖縄ではグアバが一般的らしいが表記の統一がなされていない。

それぞれ書き手がグアバの食感から表記を考えているのではないか。上段の文字の作者はかじったときに「グアバア」と思ったのだろう。濃厚なジュシーさを想像させる。おいしそうじゃないか。グアバひとつください。

文法を超えて

左の「串し刺し」。文法的にはまったく間違っているのだが、おいしそうに感じるのはなぜだろう。ローリングストーンズのサティスファクションの歌詞、I can't get no satisfaction.のように文法的に正しいかではなく、魂が大事なのだ。

右は「ポテ」だ。売っているのはジャガイモだった。きっとポテっとした食感に違いない。トがないとか言うのは野暮である。

 

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