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特集


ロマンの木曜日
 
林家の食卓

テーブルいっぱいのご馳走
いただきます
お父さんの新作、事故車日めくりカレンダー
毛穴だよ
外の冷蔵庫にビールが
自家製しいたけのソテー

19時30分 晩ご飯スタート

お風呂からあがると食事が用意されていた。
はまちの刺身、馬刺し、猪肉の煮物、子持ちあゆの焼き魚、そしてお鍋いっぱいのおでん。ご馳走がテーブルに並んでいる。

お父さん「我が家、今年2回目のお正月だな。さあ、カンパーイ!」
ビールで乾杯して、箸を取る。
料理を前に林さんがつぶやく。
「何で牛とか、豚とかないんだろ?」

お父さん「そんな事より、とにかく若いんだから肉を食べなさい、肉を!これは皮肉じゃないよ」
お父さんはそう言うと大きく笑う。
一瞬やり過ごしそうになったが、これはダジャレだ。

お父さん「世界の人口は何人か分る?65億だよ。こうして住さんと出会う確立は65億分の1なんだから、出会いは貴重なんだよ。一期一会」
玄関に「一期一会」の書が飾ってあった。お父さんは出会いは財産だと教えてくれた。

お父さん「出合い頭の事故は、10分の1秒だよ。そして、まばたきは10分の3秒」
住「……?」
林「あっ、すいません。父は交通事故の鑑定士なんです」

一期一会から交通事故の話に話題がドライブしていく。
そのスピード感にまだ慣れない。

住「ああ、だから事故車の写真が貼ってあったんですね」
お父さん「あれは日めくりカレンダーだよ」
お母さん「お兄ちゃん(林さんの兄)からモザイクのやり方教わったから、ナンバープレートにモザイクかけて、日めくりカレンダーにしたんですよ」
日めくりカレンダーをめくっていくと、次から次へと事故車の写真が出てくる。
林「年末に来た時にはこんなもん、なかったのに……。何でカレンダーになんか……」
お父さん「一応、プライバシーがあるから。ナンバーは見えないようにしたよ」
林「そういう問題じゃなくて……」


ポイントは毛穴だ

お父さん「住さん、東京からここまでの距離分る?移動距離はざっと1500kmだよ。凄いね」
住「そうですね、遠いですね」
お父さん「その1500kmを毛穴が感じるんだよ」
住「えっ?毛穴ですか?」
お父さん「そうだよ。人間には8万5千の毛穴があるんだよ。平均値だけどね。その毛穴がバーッと感じるんだよ」
住「毛穴が、何を……?」
お父さん「東京で渋滞に巻き込まれて10km行くのに2時間かかっても、そんなに疲れないでしょ。でも飛行機で2時間移動してみなさい。疲れるでしょ、そういう事だよ」
住「毛穴が疲れを……?」
お父さん「そうだね。まあ、何だかんだと秋葉原」
ダジャレだ。(山手線、神田の次は秋葉原)
難しい話の後に期せずして投げ込まれてくるダジャレ。けん制球で刺されるランナーの様だ。

お父さん「お母さん、ビールがないよ」

お母さんが勝手口から外に出て行ってしまう。
住「えっ?どちらに?」
小声で林さんに聞く。
林「外に大きい冷蔵庫があって、そこに取りに行ってるんです」
住「外に冷蔵庫ですか?」
林「ええ、全部で3つあります」


 

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