目指せ埼玉のおあしす
埼玉の町で見かけた意外なオアシス。そんなバス停に向かって気が急く私を、おあしす行きのバスが追い越していく。
おお、ちょっと待ってくれ、私も乗せてくれ!そんな思いもむなしく、走り去っていくおあしす行きのバス。バス停ではないところでバスは止まってくれないのだ。基本を忘れてはいけない。
やっぱりネオポリスでおとなしくバスを待っていればよかったか。
折りたたみ自転車をこぎながらネガティブな気持ちにもなるが、よりおあしすへの思いが高ぶってきたのも事実。埼玉であるゆえ、「都会のオアシス」と呼ぶのはどうかと思うが、埼玉という砂漠におあしすは確実にある。
ペダルを踏むこと数分、ついにおあしすに到着。実際に訪れたことのある人は少ないであろう、そのオアシスが眼前に広がる。
そう書いてはみたものの、特にこれといった感慨はない。
泉や豊かな緑があるわけではないおあしす。特徴的なのはバス停表示がいくつもあることだ。おあしす、おあしす、そしておあしす。
バス停表示はひとつあればわかる。自信のなさがバス停を饒舌にさせるのか。
ひらがなで親しみやすさを演出しようというバス停としては、朝霞市内循環バスの「わくわくどーむ」も挙げられる。わくわくさせたい気持ちはわかるが、どちらかというと力が抜けていく感じがするのは否めない。
「エローラ」と同じく、この「わくわくどーむ」も終点になっている。寝過ごして来てしまったときのがっかり感ではエローラに負けていない。
|