●ミッション３：走るタイム測定

ゴミ拾いで心もきれいになったところで、今度は体を動かしたくなってきた。実際、このパンツは普段履いているトランクスタイプの下着よりも余計な布が少なくて動きやすいような気がする。

もしかしたら、ファンタジーパンツは運動用の服としても向いているのではないか。

そう思ったらいざ実証。普段のトランクスを履いた場合と、ファンタジーパンツを履いた場合とで、同じ距離をダッシュして、タイムを比べてみよう。

早速、運動しやすい服に着替えて自宅近くの海辺にやってきた。

誰もいない砂浜はテストをするのにぴったりの環境。それでいて、誰かが私のすることを予測していたかのように、ちょうどいい具合でダッシュのゴールとなるべく木が２本刺さっている。

舞台と準備は整った。１本目は普通のトランクスで測定。位置について、よーいドン！

すたすたすたすたー…

全速力で走る。やはり普通のトランクスは足の付け根周辺にからみつく感じが否めない。きっとこうしたストレスがタイムにも影響するのだろう。

今までそんな風に思ったことはなかったのに。ファンタジーパンツを履いたことで、これまで気づかなかったことにいろいろと気づく。

結果は５秒93。この記録を基準として、２本目はファンタジーパンツで走ってみよう。

走れファンタジーパンツ

やはりアスリートとして、トランクスが運動にベストなパンツとは言えない。納得できない記録を残してしまったのは不本意だが、ここはファンタジーパンツを履いての２本目に賭けてみたい。

海岸近くの簡易トイレで体をくねくねさせながらトランクスからファンタジーパンツに着替える。

自然と高まってくるコンセントレーション。ジャージを着ているから見た目ではわからないだろうが、もうさっきまでの自分じゃない。

さあ、準備は整った。位置について、よーいドン！

すたすたすたすたー…チリンチリン…(鈴の音)

砂が足を取ろうとするのは先ほどと変わりないが、それをカバーするファンタジーパンツの運動性能。布地を最小限におさえた効果が生きてくる。その布地の部分も、スケスケの軽い生地を採用しているので軽やかだ。

ゴール！さあ、タイムは……５秒74！

トランクス着用時のタイムと比べて、約0.2秒も違っている。ちゃんと距離を測っていないが、かなりの短距離走なのでこの0.2秒の差はとても大きい。

サイドは弾力のあるゴム仕様でありつつ、ブラブラとしがちな部分はしっかりフィット。

フリルである必要こそ見出すことはできないが、実際のところかなり運動しやすいパンツであると言うことはできそうだ。