●ミッション2:ボランティアでゴミ拾い
新年早々ぬぐいきれないカルマを背負ってしまったような感もある私だが、そういう自分だからこそ善行によって何か変えなくてはという思いも湧いてくる。内面からの必要性によって動かされる自分、そうだ、近所のゴミ拾いでもしてみよう。
パンツ着用を期に、これまでの自分では思いもつかなかったことをしようという気になってくる。
しっかりと軍手も装着、燃えるゴミ・燃えないゴミ、それぞれに分別するための袋もたずさえて準備は万端。もちろんあのパンツもしっかり履いている。
しかし冬の風は身に沁みる。特にスケスケのフリルパンツはよく風を通す。
胸に去来するさまざまな問いかけは無視して、黙々とゴミ拾いをはじめる。…うわー、改めてよく見ると結構ゴミって落ちているものだなあ。
近所の人が通りかかってチラッとこちらに目をやる。特に声をかけてきたりはしないが、私が何をやっているかはわかるだろう。ひそかに好感度アップ。近所のおばちゃんたちの間でも、感心な青年だということで評判になるのだろう。
ズボンさえ履いていればどんなパンツを着けているのかはわかりはしないのだ。
人を身なりで判断してはいけないということを体現。そう思っていたのだが、どうかと思うような下着をつけても見た目ではわからないので、それはちょっと違うだろうということに気がついた。
あくまで内面的なミッション。結果としてそれが人々のためになるなら満足だ。
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