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特集


エキサイティング火曜日
 
切手を売りに

うーん・・・こりゃ難しいんだなー
これら懐かしい切手も、額面どおり。ということは…
あははー

いきなり壁にぶちあたる

私が固まっていると、
「たとえばそのアメリカのLOVE切手とか、あとそれはクリスマス切手か、あーそれはグラナダのディズニーのやつね、それは○○年のだね、あと◆×△※%&ね・・・・・。」

あー、ちょっと待ってくださいメモするから!と言う間もなく、どんどんチェックされていく。しかもカウンターの向こうから逆さに見て、しかもストックブックの仕切りの薄い紙に覆われているというのに、正確に解説していく。当たり前かもしれないけど、プロはものすごい。

「で、鑑定できない、とは??」
「うーん、うちでも大量に持ってるからねー。あと、1シート持ってるくらいでは買い取れないんだよ。よほどレアなものでない限りね。」

がーん。じゃ、じゃ、日本のはどうなんです?
「現行のものはもう額面どおりだねー。ざっと見た感じ貴重なものはなさそうだし」

 

真っ白な灰になった

「だからね、うちの売り物を写真に撮ってくれても全然かまわないんだけど、そっちのは取材になんないんじゃないのかなー」と、親切にも心配してくださる。

「あはは、いや、それならそれでいいですよ、まあそんなもんかなーと思ってたし。いいですいいです。いやー。」とは言ったものの、あまりの歯の立ちようのなさに目が泳ぐ。汗が吹き出る。

「なんでも鑑定団」で親の形見の掛け軸や数百万の借金のカタにおいていかれた壺などが容赦なく「これはお土産用ですね、5000円です」と鑑定されていくのを見ては、気の毒に思っていた。今日は私がその気分を多少なりとも味わっているのだ。諸行は無常なのだ。

 

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