朝ごはんに挑戦
翌日、朝ごはんを青くすることにした。
色素を入れて米をたく。
色素を入れてダイコンの味噌汁をつくる。
色素を入れてタマゴヤキを焼く。
米は見事なブルーになった。
ダイコンは味噌の色にまけて、グレーっぽくなってしまった。
タマゴヤキは綺麗なグリーンになった。
とにかく食べてみる。 ……色素は無味無臭なはずなのに、どこかに「苦さ」や「ケミカルさ」がないかと探してしまう。 でも味はいつもの味だ。タマゴもコメも味噌汁も……。
甘いものならどうだろう?
普段の食事を青くするのは辛かった。では甘いものならどうだろう?
私はチーズケーキが手作りできる『クールン』を買ってみた。 専用の粉に牛乳を入れて、白いクリームを作る。そこに色素投入。きれいな水色になった。 30分冷蔵庫で冷やし固める……と、立派な青いチーズケーキに。
食べてみる。 ……違和感はない。抵抗感もない。『ブルーのリキュールが入っているのかしら?』なんて、考えてしまう。
甘いものは青くても平気だ。なぜだろう。そういえば『ガリガリ君』も青い。