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特集


はっけんの水曜日
ソバからウドンになる
材料はこれだけ

フト考えた。
「なぜ、脱サラする人はソバ屋さんになりたがるんだろう。なぜウドンじゃないんだろう?」
ソバやウドンを作る方法は、基本的には粉に水を入れてこねるだけ。簡単だ。
何がそんなに難しくて、魅力的なんだろう?

作ってみたら分かるかもしれない、と思ってやってみた。

(text by 大塚幸代

右が10割、左が小麦粉。

なんとか練れました。

8つにたたんで切ります。

つくってみよう

ソバ粉と小麦粉は近所のスーパーで、のばし棒は東急ハンズで買った(480円)。本来はソバ打ち道具はイロイロあるらしいのだが、ホームメイドなので省略。

「おもしろそう」と友人2人が参加してくれた。「ソバなんでしょ? じゃあ、幸代ちゃんの引っ越し祝いも兼ねればいいじゃない」(私は最近、引っ越したのです)というわけで、祝・引っ越し、ソバ&ウドン大会のはじまりだ。

「で、ソバうったことある人いる?」
「ないよ」
「私もないよ」
「……」
「……」
「……ま、なんとかなるだろ」

分量を計る。今回は

10割そば
7.5割そば
5割そば
2.5割そば
0割そば(要するにウドン)

と、だんだん割合を変えていく。

ソバ打ちマニアの方のサイトの「ソバの打ち極意」をプリントアウトして、参考にすすめていく。

「水は……材料の重さの半分だってよ」
「粉は、お椀をつかむような手付きて、螺旋状に混ぜるらしいよ」
「らせん? ………わからん」
「このくらいじゃない?」
「このくらいかな?」
「そしたら円錐形にまとめて……」
「円錐って何だっけ?」
「……」
「……空気をしぼり出すと、菊の花状のシワが出てくるんだって」
「何それ?……それ以前に、まとまらないよう」
「なんか水多くない?」
「いや、こうやって空気を抜いて…」

ワケがわからない。「粉に水を入れてまるめる」というだけの作業なのだが、何か間違えてる気がしてならなかった。

小麦粉の多いほうが、水っぽくならず、弾力があった。

「のばして、打ち粉を売って、8つにたたむ、と……」
「こ、これでいい?これでいいの?」
「いいんじゃない?」
「なんか不安」
「いいよ、切っちゃえ切っちゃえ」

   

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