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特集


フェティッシュの日曜日
 
東京で砂金を採る

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このようにお皿を回すと、

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比重の重い砂が残るわけですね。

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ん?

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1ピクセルぐらい、光るものが。

マニュアルどおりにはいかない

パンニングの基本的な動きは、

1.皿を静かに水面に沈める
2.ゆっくりと左右に回転させる
3.円を描くように揺らしながら水面から斜めに引き上げる

である。さんざん入門書や専門のホームページを見て覚えてきた。この動作を繰り返すと軽い砂が水に流れ、比重の重い砂金が皿の上に残るのだ。どうだ。

やってみる。

川に思いのほか波があり、皿を沈めたとたんに皿の上の砂が流れていってしまった。

あああ!

マニュアル本の知識はあっという間に流されてしまった。10代のころ、同じような気分を味わったっけ。ええ、本にはそう書いてあったのに。この穴なに?そんな感じだ。

波が来ないところで再度チャレンジ。

だんだんわかってきた。皿をぐるぐる動かしていると遠心力で軽い砂が皿から落ちるのだ。ははーん。

 

はかせ!なにか光ってます

水が冷たいかと思ったがそれほどでもない。
我慢できる冷たさだ。

ぐーるぐる ぐーるぐる(皿を回す)
………。
…………。
………おしっこしたい。

体の芯まで冷えてきた。
と、なにか皿の上に光るものを発見。これは!

あらかじめ用意しておいた小瓶に水を満たし、砂金(らしき粒)を小瓶に落とす。

粒は水中をすとんと落ちていった。この重さ、ほんとに砂金かもしれない。

興奮のなかに尿意もわすれた。

 

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