6個目）わさびソフト

観光農園となっているわさび園は大混雑だった。駐車場には観光バスが何台も並び、カップルがワサビを眺めている。わさびの集客力を思わず知った。わさびソフトも行列である。

幸か不幸かあんまりわさびの味がしない。いや、もうソフトクリーム食べすぎで口の中が凍傷のようになっていて味がわからなくなっていたからかもしれない。

わさびドレッシングなどおみやげを買い、次の場所に移動だ。

7個目）安曇野名水ソフト

あずみのビレッジという公共の宿泊所で「安曇野名水ソフト」というソフトクリームを発見。ソフトクリームとそばを注文。きょうはソフトクリームとそばしか食べていない。

そばを食べ終わったところで腹が痛くなる。トイレから戻ってくるとでれでれに溶けたソフトクリームがテーブルのうえにあった。

美味しいバニラのソフトクリームだった。釣りが鮒に始まり鮒におわるようにソフトクリームはバニラにはじまりバニラに終わるのか。

よりみち

ここまで着て、予定よりも１時間も余裕があることに気づいた。早く駅に戻って１本はやい電車に乗るという手もあるが
「フロ、行きますか」
「そうすね」
ソフトクリームで冷えた体に風呂が心地いい。
「僕ら入浴シーンまで撮ってますから」
「勝ちですね」
「えへへへ」
そういう勝負ではなかったはずだが、すっかり忘れている。（この入浴があとあと後悔することになるなんて予想もしていない）

そして勝ち誇った気分で（勘違いなのだが）エキニューチームにメールをおくる。

再び自転車で穂高の駅に。このだるさ、プールに入った後みたいだ。夏休みにいとこの家に遊びにきたみたいな錯覚にとらわれる。

ばんごはんカレーだといいなー、なんて気分だが、僕らの先にはソフトクリームしかないのだと我に返る。

先にも後にもソフトクリームしかない。