歌舞伎町の中心部まで歩く。歌舞伎町のランドマーク的存在の風林会館も、華僑の手掛けたものだという。
「ここは、林再旺氏という方が作ったんです。中の作りが変わっていて、当時にしては革新的なデザインだったんですね。今は一階の喫茶店なんかは、夜働く女性の待ち合わせ場所になっていますね。
またこの近くに、『クラブ・リー』という店もあったんですが、そこは生バンドの入った、やぱり当時としては珍しい店だったようです」
一行は風林会館前を過ぎ、アシベ会館方向に歩く。周りは風俗の店でいっぱいで、派手な看板だらけ。蝶ネクタイの店員さんは、真夏の炎天下、汗をかきながらホウキで店の前を掃いたりしていた。
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