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特集


はっけんの水曜日
納涼!ヘビセンター

無機的な標識。
採毒MC。

ハブの採毒

「採毒室」にて。研究員の堺さんがMCとなって、ハブの採毒を実演する。いつのまにか、どこから集まってきたのか親子連れで立ち見も出る賑わい。

放っておくと観客のほうに顔を近づけ威嚇するハブを、説明をしながらもその度に無表情で引き寄せる堺氏。クールだ。あまりにそれが続くので「ヘビ漫才」という言葉が浮かぶ。

毒蛇を3匹も扱う様を見ていた幼児が「あの人、いのちしらずだねー!」と言っていた。どこで覚えるんでしょう、そんな台詞。

子供らにヘビを触らせてくれる。恐る恐るさわっては騒ぐお客を前に、堺氏。
「噛んでも責任持ちませんよ」
「巻きつけてもいいですけどたまにフンしますよ」
「そんなに怖がらなくても、ボク(と子供を指し)なんか噛んだっておいしくないんだから」
ひたすらクールだ。

恐る恐るヘビを触る子供らの背後で「うっはぁ!」と叫びあとずさりするのは大の大人。


手酌酒のようにも見えるが、採毒中。
「こんなに採れます。」「おおー・・・。」
180度開口する。
毒ヘビに背を向け探し物・・・。
しゃーと観客を威嚇。
「こらお客さんに何すんねん」と突っ込みが入る。
お立ち見となります。

血清をここから全国に提供したりしている。

「うあー、ママー。」
父権回復。



出演・・・。隠微だ。
猛毒パフアダーのお食事。
コガネハブのお食事。

お食事タイム

温室では、数種類のヘビによる捕食風景を公開。ごはんはネズミ。最近は動物保護団体がどうとかで、ナマではなく冷凍したネズミを解凍して与えるのだそうだ。
うぐうぐ静かに飲み込んでいくヘビさんたち。

ところでこの近くには藪塚温泉という温泉郷がある。昔はそこから酔っ払いが訪れて、温室のガラスを叩き割ったり、マムシ放飼場に立ち入ってかまれたりしたそうだ。よっぽどいのちしらずだ。
あるいは傘でガラスをつつくオバサンもいたりしたそうで、「そういうことはどこへ行ってもしないでください」と堺氏も言っていた。当たり前である。

この施設は「日本蛇族学術研究所」を併設。研究員の堺氏はもともと生物学専攻だったそうだが、今は毒蛇咬症の研究をしているそうだ。

「ヘビマニアは変わってる人が多い」と、ご自分でおっしゃる。
ここは各地で逃げたペットヘビなどをあずかってもいる。門前に「捨てヘビ」が置いてあったこともある(箱にも入ってなくただ置いてあった、という)。「この子をよろしく」といったところか。

園内でなぜか「ミニブタ」を見かけたので、何故ここにいるのか聞いてみた。
「あれは個人的に飼ってて・・・」

唐突な祠。ヘビやエサ動物供養の為の浄財を募る。

ミニブタ・・・。



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