ゴードンとどなん、そしてスピリタスが登場
グラッパまでを飲み終え、林さんの計算によるとビール350ml缶換算で4本分を飲み終えた事になる。
林「ビール1リットル以上ですね」 住「結構、酔いが回ってくる頃ですよね」
まだ2種類しか飲んでいない僕たちは、ここで酔う訳にはいかない。最後のスピリタスまでしらふで辿り着かなければならないのだ。
住「じゃあ、そろそろゴードンを」 林「……ええ」
3種類目ゴードン(ジン/イギリス/47.3度)の登場。ほぼ半分がアルコールというだけあって、パンチが効いている。2人とも段々きつくなってきているが、口には出さない。口に出した瞬間、酔いが回ってしまいそうで……。
4種類目はどなん(泡盛/沖縄/60度)。
住「いよいよアルコール度数60度に突入します」 林「野球で言ったらマスターズリーグですね」
この「どなん」、林さんのお父さんの大のお気に入りらしい。
林「あまりにも気に入った親父がラベルに書いてあった電話番号に電話したんですよ」 住「えっ?注文のため?」 林「ええ。そうしたらお酒と一緒に振り込み用紙が送られて来て」 住「お金を振り込む前にお酒を送ってくれるんですね」 林「ええ。人を疑わない、いい人たちですよ」 住「本当ですね。いい話だなあ」
どなんを飲み終え、いよいよ世界最強のお酒「スピリタス」(ウオッカ/ポーランド/96度)が登場する。
住「96度ですよ」 林「ちょっと、火つけてみましょうよ」
スピリタスをグラスに注ぎ、ライターの火を近付けると一気に火がつく。
住「……」 林「……」
こんなものを飲まなくてはいけないのか?