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特集


ロマンの木曜日
よろしく脳ドック

最近、偏頭痛に悩まされている。脳血管障害は癌・心臓病と共に三大成人病だと聞いた。ただの偏頭痛だろ、とタカを括って何か大きな病気が進行していたら大変だ。古い友人と一緒に、生まれて初めての脳ドックに行って来ました。

(text by 住正徳


今回CTをお願いした「くすのき診療所」

緊張感漂う待合室

この中でスキャンされる

はじめての脳ドック

最近、古い友人との世間話の中で健康に関する話題が増えてきている。

「30過ぎたら自分の体を過信しない方がいい」
「深酒とタバコは体を蝕む」
「俺、偏頭痛がヒドイ」
「あ、俺も」
「1回見てもらった方がいいよね」
「そうだね、脳ドック行こうよ」

そんな話の流れで、生まれて初めて脳ドックに行く事になった。

今回、僕の脳を調べてくれるのは中野区にある「くすのき診療所」。
CTスキャナーで脳をスライスして異常がないか、先生が確認してくれる。

 

15時の予約、友人の方が先に診療所に到着していた。

「いやあ、ちょっとドキドキするね」
「うん、何か見つかったらどうしたらいいんだ?」
「入院とか?」
「えっ?そんな準備してないよ」
お互い脳ドックは未体験なので漠然とした不安が頭の中で渦巻いている。

僕は脳ドックを予約してからタバコをやめていた。脳ドックの結果が良くなるように、とかそういう意味でやめた訳ではなく、今回の検査を一つのキッカケとして禁煙に挑戦していた。
「タバコやめて何日目?」
友人が診療所に入る前の一服を味わいながら聞く。
「ゴホッ、ゴホッ、4日目……」
「凄いな。フゥー」
「うん、結構がんばってるよ。ゴホッ、ゴホッ」
友人にも禁煙を勧めているが、僕の隣で美味しそうに煙りを吸ったりはいたりしている。
「煙り吸ったりはいたりして面白いの?」
「うん。面白い」
友人はまったくやめる気がない様だ。

 

静まり返った待合室の中、友人と2人無言で順番を待つ。
この検査で何か見つかったらどうしよう?
とりあえず禁煙の意味がなかったという事で、いっぺんに4本くらい吸おうか。

そんな事を考えているうちに、まずは僕の名前が呼ばれ診察室へ。
スキャニングの前に問診がある。



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