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特集


はっけんの水曜日
崎陽軒シウマイ工場見学


コースは新しくて清潔です。

ほほう、なるほど、あれがああなって……。

もくもくと働きます。

マシンが箱のシウマイを詰めていく。

見学コースへ

見学コースはガラスばりで、普段着でふつうに歩いてゆける。清潔で、あのシウマイの匂いも、かすかにするだけだ。説明パネルがたくさん壁にはってあった。

コースは具を包むところから見られる。豚肉、たまねぎ、グリーンピース、ホタテ貝柱を塩、こしょう、砂糖で味付け(割合は企業ヒミツ。添加物はナシ)たものを、小麦粉と水で出来た皮で包む。
「実はここは、マスコミの方には撮影を控えてもらってるんですよ。来ていただいて、見てもらうまで、ヒミツということで……ふんわり皮を包むのに、すごく高い技術が使われてるんですよ」

ううむ。確かにすごいマシンだ。
皮を作るのと、包むのは別の機械かと思ったら、なんと一体型なのだ。ひとつの巨大マシーンに、こっちから小麦粉、こっちから具を入れると、ポン、パッ、ポン、パッ、とシウマイが大量に出てくるのだ。

『ドラえもん』に出てきた「空気からハンバーグを作る機械」にちょっと似ていた。

シウマイの形ができると、

・骨など異物が入ってないか検査
・鮮度が落ちないように急速冷凍、保管
・蒸し器で蒸す
・冷まして箱詰め
・もういっかい異物検査
・包装、出荷

と行程がすすむ。

シウマイ製造部部長の君塚さんとお話をした。
───こちらは、やはり朝は早いんですか?
「4時30分には動いています。5時には第1便が出荷されますから」
───う、早いですね。
「だいたい、15個入りに換算して5万〜6万食作りますからね。清掃も入れると、午後6時まで工場はやっていますよ」
───うわあ、大変なお仕事なんですね。……ところで、ひょうちゃんを箱につめる作業は、手作業なんですね。
「ロボットじゃ出来ないんですよ。人の手じゃないと」
───人の手でやってるのかな? と思ったところが機械で、機械かな? と思ったところが手で、ちょっとびっくりしました。そういえば、あのう、さっき、ちょっとだけ、シウマイを箱に詰めるマシンが、うまく動いてなかったですが………。
「あー、見学の方が来たときに、こういうのあると、カッコ悪いんですけどねえ。ここの機械って、特注品なので、世界にここだけしかないんですよー。だから使い方も、マニュアルがあるわけじゃないので、機械と付き合いながら分かっていく感じなんですよ」
───うわあ大変。あのう、見学の人間が来ると、やっぱり緊張しますか?
「そうですねー、やっぱり意識しちゃいますよ」

「私も社員研修でやったことがあるんですが、ほんとに………大変な作業なんですよー。慣れた方は、いっぺんに15粒のシウマイをつかんで移動させますから」と名取さん。

緊張させて申し訳ないとは思ったが、やはり工場を眺めるのは面白かった。慣れた動き、すごい早さで動くスタッフのみなさん。私はあそこに混ざれるだろうか、と真剣に考えてしまった。

流れ作業。すごいスピード。
ひょうちゃんを詰める係の方。
マシンで異物が検査される。



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