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特集:涙


はっけんの水曜日
東京から千円で行けるブラジル
ブラジルっぽいディスプレイ?

「群馬のほうに、ブラジルタウンがあるらしいよ」という噂は、前からなんとなく聞いていた。
群馬県、大泉町。家電や自動車の工場があって、日系ブラジル人のひとたちが、たくさん働いている町だ。
なんと人口の1割がブラジル人(日本最高の外国人密度!)。もちろんブラジル人向けの商店も、多くあるという。
「地球の裏側にある国に住んでいた人たちが、群馬で暮らしてるのか。一体どんなふうな町になっているんだろう?」
そんなただの好奇心で、浅草から出ている伊勢崎線にゆられて、行ってみたのです。
……東武小泉線・西小泉駅到着して、一歩降りたとたん、そこは空気が違っていました。
(text by 大塚幸代




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大泉町、西大泉駅周辺。

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駅前のブラジル食材&雑貨店。



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見たことない野菜が気さくに売っていた。

いきなり異国っぽい駅前

「なんだか、ちょっと緊張しますね……」
「外国に来たみたいですね……」
「ブラジルって、こんな感じなんですかね?」
「行ったことないんで、分からないですねえ……しかし風景が横長だなあ。道路広くて」
「日本の地方に間違いないのに、なんだか雰囲気が違いますねえ……」

西大泉の駅からおりるなり、デイリーポータルZ取材班は、正直ちょっとビビっていた。

駅前の、ふつうはコンビニがあるような位置の場所に、いきなりブラジル食材屋さんがあった。看板にはポルトガル語が併記されている。
歩く人たちも、骨格と顔つき、雰囲気が違う。ブラジル系らしき人ばかりだ。

食品店の向かいの八百屋さんをのぞくと、ニンジン、ダイコンなどお馴染みの野菜と並んで、見たことのない野菜が混ざっていた。

「……これ、何につかう野菜なんですかねえ」
「さあ……」
「でも、なんていうか、おすすめ品! なんてロゴの下に、ポルトガル語の野菜名が書いてあるのって、すごいですねえ……」

キョロキョロ、周りを見ながら歩く。
周辺にはブラジル系商店、飲食店、スーパーマーケット、旅行代理店、美容院、洋品店、レンタルビデオ店、教会、フットサルの会館などが点在している。どこもポルトガル語の看板だ。

まずはブラジル料理の食べられるレストランに向かう。



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