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古本ハンティング

■100円ブック

9.「化石採集の旅 関東編」
地学団体研究会著 発行:築地書館(昭和39年)

 板橋、菊名、金沢八景、江の島など関東地方で化石を採集するためのガイドブック。各地域毎の特徴を地層の違いなどを交えて紹介している。字が小さくて難しそうな感じだが、子供向けにかかれているようだ。その証拠に「服装と道具」の説明で「そろえた道具は、”さあ、今日は化石採集だ”という日になって、”お母さん、僕のハンマーを知らない”といってあわてて捜し回ったりしないよう、いつもきまった場所にキチンとそろえておこう」って書いてある。「化石のとり方」というコーナーでは「化石のとり方は、大学のお兄さんがたのやりかたを見ていればすぐとれるようになる。」っていきなり突き放している。

10.「僕は動物カメラマン」
宮崎学著 発行:どうぶつ社(1983年)

 作品集「けもの道」が有名なカメラマン宮崎さんの自叙伝。「けもの道」は宮崎さんが発明した装置でけもの道を通る様々な動物を写した写真集で面白い。ノウサギ、キツネ、イタチ、タヌキ、登山者……あらゆるものが写っている。
 この本はそんな宮崎さんの半生を「立身出世編」「作品編」「自分流写真術」という3部構成で展開。立身出世編では「悪ガキ時代」「高校なんかへ行くものか」と色々なエピソードが綴られているが、どのエピソードにも動物が絡んでくる。本当に動物が好きな人だからこそ撮れたんだろうなあ、と思わせる迫力満点の写真満載。

11.「プロレスファン37号」
発行:エスエル出版会(1997年)

 「俺は猪木の噛ませ犬じゃない!」と当時人気絶頂だったアントニオ猪木に噛み付いた長州力。維新軍という反乱軍をつくって猪木と戦ってきた長州力は1998年1月4日の東京ドーム大会で引退することに。その引退を記念して特集を組まれたのがこの「プロレスファン37号 長州力引退記念特集 掟破りの逆サソリ号」。僕は小学校の頃からプロレスが好きで、猪木VS長州力には熱くなっていた。もちろん、東京ドームの引退試合も行って、泣けた。
 でも、その後長州力は現役復帰した。復帰するのかよ!

12.「日本カバ物語」
宮嶋康彦著 発行:情報センター出版局(1991年)

 「ちかごろ、カバが人気である。」と、まえがきの書き出しから飛ばしてる。「名古屋・東山動物園に「重吉・福子」というカバ夫妻がいる。」とか、とにかく全編カバ一色。カバに魅せられた男が7年かけてカバを追い掛けた熱血ルポタージュぶりには頭が下がる。「カバに関するQ&A」のコーナーでは「よく、カバ、バカ、カバといいますが、カバは本当にバカなのでしょうか?」という問いに対し、「子どもが生まれると、池の水面にワラをばらまいて子の所在を隠そうとする行動などは、とてもバカとは思えません。しかし、解剖された上野動物園のザブコの脳は680グラムで、全体重の約4000分の1。シワもほとんどなくツルンとしているそうです」というどっちとも取れない回答が載っている。


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