「京阪のる人、おけいはん。」
大阪では普段、京阪電車や京阪ユーザーのことを「おけいはん」・「お京阪」と呼んでいる。
僕は、京都の大学の見学に行くために、おけいはんに乗った。
そして思った。「おけいはんってすごい!」
本当にクオリティーが高いのだ!
(text by よしざき)
時刻表を綺麗に折ってくれている。
駅でもらえる時刻表は、JRなどでは、細長い紙のままで改札口に置かれているだけだが、京阪では綺麗に折ってくれていることがある。 (もちろん、折ってないのも置いてある。)
定期入れサイズに折るのは面倒で、綺麗に折るのは難しいので、とても助かるし、うれしい。
また、時刻表の紙には、折れば良いところに目印があるので、自分で折るときも折りやすい。
流石おけいはん。
2階建車両に特別料金なしで乗れる。
京阪特急は特急料金なしで乗れる。
でも、特急車両は豪華。なんと、ダブルデッカー(2階建て)があるのだ。
タダで2階建てに乗れるとは、得をした気分。
子供は上の階に乗りたがるが、大きいお友達は下の階を好む傾向があると言われている (理由は下の写真を参照)。
特急には、テレビのついた、テレビカーが一両連結されている。 最近の車両についているような液晶画面がついているのではなく、車両に一台テレビが設置されているのだ。 でも馬鹿にはできない。昭和29年から導入された、半世紀間続く京阪特急の伝統の上、BS放送まで受信可能なのだ。 (参考)
大木が生えている駅がある。
萱島駅には、大木が生えている。 いや、厳密には地面から生えていて、高架ホームと屋根を貫いているのだ。
実は、以前にもコネタとして取り上げている。 →ツリーハウスみたいな駅?
駅高架化&複々線化の際、元々生えていた御神木との共存を図ったのだ。
「開かずの扉」がある車両がある。
5つ扉があるのに、3つしか開いていない。 車内から見てみると、2つの「開かずの扉」の前にはなんと座席が!
実はこれはラッシュ用の扉。ラッシュ時には5つの扉を使い、オフピーク時には、3つの扉を使うのだ。 お年寄りが多いオフピーク時には座席を多く確保できる。 人間的かつ合理的。関西の私鉄らしい車両だ。 座席なし、6扉の東のJRとは大違いだ。
おけいはんは「ジューサーバー」の本場。
毎日コンビニ弁当ばかり。ビタミン不足が心配。そんな時は果物と野菜のフレッシュジュース。 しかし、時間がない。そんな忙しい現代人には、駅でさっと飲めるジューサーバーが便利。
近畿だけではなく、東京にも多くのショップがあるが、実は京阪電鉄の子会社なのだ。
淀屋橋駅は大阪側の終点。この駅では休日の昼間でも、ひっきりなしに列車が発着している。 だが、オフィス街の狭い道路の地下にあるので、とにかく場所がなく、島式のホームがたったひとつ。
でも、なんと列車が4本も止まれるようになっている。片方は切り欠き式で、片方は1本のホームを前後に分けて2本のホームとして利用。 初めて見た人は、正面衝突するのではと驚くかもしれない。
天満橋駅のホームに謎のオブジェ。
天満橋駅のホームには、レールと電車の部品を組み合わせた謎のオブジェがある。
これは、開業90周年の記念モニュメントで、「ここから ここへ」というらしい。
僕にはよく分からないけど、なかなかのセンス。
大阪市内と守口市内は、駅間がかなり短い。しかも、線路が一直線なので、隣の駅どころか、2つ、3つ向こうの駅も目視可能。 (地図)
その中でも土居駅と滝井駅はかなり近い(ここはカーブがある)。 ホームの端と端は150mほどだろうか。列車より短いのかもしれない。 この区間は、普通電車はほとんど加速することなく次の駅だ。 (地図)
滝井駅ホームから列車が止まっている土居駅を眺める。ちなみに、おけいはんは複々線。
「淀屋橋駅と北浜駅が地下街で繋がっている」 「かつては私鉄最長の複々線区間だった」 「CMがおもろい」(→おけいはん.ねっとで見られます。) などのネタもあるけど、長くなるし、マニアックなネタも多いので割愛!
よって以上!
流石(さすが)おけいはん!
京阪電車の凄さを色々と力説したわけですが、僕がおけいはん(京阪沿線民)なのかというと、そうではない。
だから、京阪に誇りを持っているわけでもなく、他の私鉄の沿線に住んでいる人と喧嘩になることもない。 「阪急が一番。」「あほか。一番は京阪や!」ってな感じで。
かつては大阪の大手私鉄5社の中で唯一京阪だけがプロ野球球団を持っていなかったので、全国的な知名度は一番ないかもしれない。
でも、京阪電車には、他の私鉄とは違うもの(サービス)がたくさんあるので、ぜひ乗ってみて欲しい。
なお、京阪は大阪都心の地下に「中之島新線」を掘っている。 これからも発展するよ。オッケーはん!
→京阪電気鉄道株式会社