コネタ1086

いつも、通勤している電車の車窓から見える風景。
不思議な形をしたビルがある。
あのビルの中には何があるんだろう。

前々から気になっていた。
「取材だから」という口実をつけて、会社をさぼってのぞきに行ってみることにした。

（梅田カズヒコ）

これが僕が気になっていたビル

さっそく現場へ

近くまで来て気づくこと

さきほど「近くで見ると電車で見るより大きい」と書いたが、それは距離の問題ではなかった。三角形型のビルは普通のビルより、そばに近寄ると視覚的に大きく見え、迫力があるのだ。

一見無駄な形をしている気もするのでなぜこんな形のビルを造るのかとても気になっていたが、近づいてみるとそれらしい理由を見つけることができる。何事も出向いてみることは肝心だ。さあ、さっそく中に入ってみよう。

中はわりと普通だった

外から見るとずいぶんと天井がななめになっているように見えるが、中から見るとあまり気にならない。１０００に１の確率で、オフィスの天井がななめになっていたりとか、そんな刺激的ことになっていたら面白いなーと思っていたが、やはりと言うべきか、案外と言うべきか、普通の機能的なオフィスビルだった。

お話を伺う

実は中の写真はこれ一枚だが（撮影許可が下りなかった）少しだけこのビルについてお話を伺えました。

−ちょっと個性的な形のビルだと思いますが？

さすがに毎日見ているとそんなこと考えないですよ。それどころか、近づいてくると「あー、うちのビルだなー」と思ったりします。慣れるんですね。

−この建物の形状には何か意味があるんですかね？

僕には分かりません。このビルの建設会社に問い合わせたほうがいいと思いますよ。

−ありがとうございました

建設会社に問い合わせてみようかとも考えたが、僕の中では、いつも気になっていたビルの中で暮らす人を見られて、その人たちがわりと普通に日々を送っていることを知っただけで、なんだか胸のつっかえがとれたような気がした一日だった。

さあ、会社に戻るか。