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コネタ


コネタ1005
 
忍者の里に行ってみた

街中の至る所に忍者

自転車での日本一周中、伊賀流忍者の里として有名な三重県伊賀上野市に行ってきました。
小さい頃に憧れていた忍者。今回は憧れの忍者に会えるかもということで楽しみです。

(text by 上杉 天馬

視線を感じるぞ

忍者の里に到着

なんか鋭い視線を感じます・・・

視線の先に待つものは、一体何?


えっ、電車?いきなりすごいものに遭遇してしまいました

 

忍者電車の横顔
なぜか猫

予想を上回る忍者っぷり

忍者の里に足を踏み入れた時点で、ある程度のことは予想はしていたのですが、今回は最初っから驚かされてしまいました。
まさか忍者が駅のホームに入ってくるとは思ってもいませんでした。
忍者ハットリ君のように、まさに山を越え谷を越え僕等の町にやってきた、そんな忍者電車は10分程停車した後に、風のように走り去っていきました。
ほとんど乗客を乗せないまま。

こんな目がギラギラした忍者が疾走していたらかなり恐いです。

この忍者電車、漫画家の松本零士さんによる画だという事です 。
全ての電車が忍者電車というわけではなく、1日に数本、忍者電車はやってきます。

 

礼儀正しい忍者
手裏剣を投げる忍者
超レア!忍者と記念写真

本物の(?)忍者登場

伊賀忍者屋敷で本物(?)の忍者とお会いする事ができました。
忍者刀の使い方や、手裏剣投げの実践をしてもらいました。

本物(?) の忍者曰く、
「テレビやマンガなどで見る手裏剣を連続で投げる技は、現実的には不可能」との事。
手裏剣自体が200gと重く、たくさん束ねて持つ事ができないらしい。
また投げ方も一方の手のひらに乗せて、もう一方の手で横に弾くようにして発射、というやり方ではなく、縦投げでした。
手裏剣にはトリカブトが塗られているので、かするだけでも致命傷らしい・・・
投げる時には細心の注意が必要そうです。

また、忍者は普段農夫等に成りすましている為、作業道具である鎌なんかも手裏剣として投げるらしいです。
ちなみに、この鎌にもトリカブトが塗られているらしいです・・・
その鎌を使っての農作業は、ある意味有機農法です。

本来は影に生きる忍者。
こうして忍者の技等を披露してくれるだけでも珍しいのに、なんと一緒に写真にも写ってくれました。
小さい頃からの憧れの忍者と一緒の写真と言う事で、自分メチャメチャ緊張しています。

 

どの求人雑誌にもないであろう忍者の求人

憧れの忍者になれるチャンス!

こちらの忍者屋敷では、忍者を1名募集していました。
男女問わずなので、くのいち希望の女性でも応募OKです。(ちなみに「くノ一」は女という字を分解したモノ)
本気で忍者になりたいと思うのは、大抵小学校低学年くらいまでだとは思いますが、一応中学卒業後でないと忍者にはなれません。
平日は会社勤め、土日・祭日のみ忍者という、週末忍者も可能です。

 

忍者の里には今なお様々な忍者が・・・

忍者屋敷に忍者が居るのは、お約束みたいなものです。
ここからは、伊賀上野の街に出てみます。
果たして伊賀上野は現代においても忍者の里として存在しているのだろうか?

町に出て気づいた事が一つ。
トイレの案内が・・・


男子トイレの表示(忍者仕様)
これなら忍者の方々にも判り易い

忍者仕様。
忍者の方々にも判り易いようにとの配慮だと思います。
なぜなら、忍者は街中に居るので。

 

観光案内をする忍者
歩行者を見守る忍者

伊賀上野の街の為に働く忍者達。

 

ぐーだら忍者

中には何の役目を持たず、昼間からぐーたれてる忍者も・・・
お前、絶対ビール飲んでるだろ。

 

忍者も走る

忍者が走る街、伊賀上野

11月27日開催伊賀上野のシティマラソンでは、忍者も走ります。
12月は師匠も走るくらい忙しい月という意味で「師走」と言いますが、ここ伊賀上野では11月の事を「忍走」と言うかも知れません。
読み方は解りません・・・
忍者の後ろを走る選手は、まきびしによる妨害に気をつけてください。

 

巨大忍者が町を駆け回る

ある程度で、忍者の里の観光を終わり、今夜の寝床に向かう途中の国道368号線沿い。
伊賀忍者による更なる刺客の予感。
振り向いたそこには、なんとバスの上に巨大忍者が!


あなたは何者?

刑事ドラマの1シーンのようだけど、なんか違う

確かに忍者には違いないのだろうが、やってることは小学生が車輪付きのイス(先生が使うイスなんか)に、腹ばいで寝転がって移動しているのと大差はないように思えます。
そのまま強力なカンチョウを繰り出せそうな態勢だし。
もしくは、両手で印を結んでいるのなら、本人にとっては忍術のつもりなのかもしれません。
よく見ると食いしんぼう系の顔だし。
なんとも憎めないヤツです。

それにしても目立ちすぎだぞ忍者!
それでいいのか忍者!

影に生きる存在、というのが忍者のイメージだったのですが、今回解った事としては、忍者は結構目立ちたがりや。
忍者の里伊賀上野には、「今なお忍者が走る街」というキャッチフレーズをつけたいです。

最後に、忍者屋敷で学んだ忍者の知恵・技術の中でも特に日常生活に役立ちそうなものを幾つか紹介。

1.寝るときは左半身を下にして横になる。
不意に切りつけられても心臓だけは守る事ができて安心。

2.音を立てずに歩く技術。手の上に足をのせて歩きます。
「深草兎歩(シンソウトホ)」という忍術で、秘伝中の秘伝です。
いつも帰りが遅くなるお父さんは覚えておきたいところです。

3.情報収集の際、秘密厳守の忍者は文字を使う事を避け、自分の暗記に頼りました。
そんな忍者が最も忘れたくない時に使ったスーパー暗記法が不忘ノ術(フボウノジュツ)。
やり方は簡単、忘れたくないものを思い浮かべながら、自分の体に傷をつけます。
試験対策はこれでばっちり。
ただし、この術の多用には注意が必要、いろいろと心配されてしまいますので。

伊賀流忍者博物館・伊賀忍者屋敷
住所:三重県上野市丸之内117、上野城の敷地内
TEL:0595-23-0311


これぞ忍術不忘ノ術
 

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