大阪のマイフェイバリット商店街である駒川商店街。定休日は毎週火曜日。いつも活気のある駒川も、さすがに定休日は淋しいのではないかと思いきや、シャッターの下りた店の前にはズラリと露店が立ち並び、一大露店ストリートと化しているではありませんか。通りもかなりのお客さんで賑わっています。
定休日にしてなお活気溢れる駒川商店街の一角に、興味深い看板を掲げているお店がありました。
(八二一)
セラピーグッズじじばば
「セラピーグッズじじばば」と書かれた横断幕の下には、文字通りじじばば(失礼)が。なんとダイレクトな店名でしょうか。 じじばばの秘密を知りたいと、お話をうかがってみました。
「おもしろい店名ですねぇ」 「これは京都に住んでる娘がつけてくれましてん。おじいちゃんとおばあちゃんの店やから、じじばばでええやん、って」 「私らセラピーとか難しい言葉はわかりませんねんけど、娘が流行りのことを教えてくれますのんや」
なるほど、娘さんのネーミングでしたか。なんとも愛嬌のある店名だと思います。どこかやさしくて、かわいらしい、この名前にこそ癒されます。さすがセラピーグッズ屋さん。
ご夫婦で露店を営み40年
健康グッズの露店を営むじじばばのお二人は、四天王寺さんの骨董市や、定休日の商店街など、日々あちらこちらへと飛び回っておられるそうです。
「この商売を始めてもう40年になりますわ」 「お父さんも80歳になりましてな」 ええっ、そうは見えません。
「なじみのお客さんが、店を開けるのを待っててくれるんですわ」 「世間話をしたりして、お店を出すことが元気の源やね」
そう話されるお二人は、本当にお元気そうでした。
炭は一時期、大ブームでしてな
確かに備長炭ブーム、ありました。数年前、私もお風呂に入れたり炊飯器に入れたりしました。
「その頃はお客さんが多くて、お母さんはお昼ご飯も食べられへんぐらいやったな」 「最近はちょっと下火になって落ち着いたけども」 「ハーブも扱ってたこともあるのんよ」
京都で無農薬の野菜を作っていらっしゃるという娘さんが、健康にいい商品を選んでくれるそうで、しっかりしたプロデュサーがついているからこその豊富な品揃えだったのですね。
とにかく、名前で勝ってると思うこのお店、ほのぼのとしたご夫婦のやりとり、やさしいじじばばのお話を聞いてさらに、お客さんから人気を集めている秘密がわかりました。
健康グッズのお手本のようなお二人、これからもお元気で露店を続けてください。
「セラピーグッズじじばば」のお店は、駒川商店街(毎週火曜日)や、四天王寺(毎月21、22日)などに出店されているそうです。