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コネタ228
 
メイドのカレーはチャンピオン


秋葉原と聞いて、これを読んでいるあなたは何を真っ先に思い浮かべるのだろう? 大きな電化製品の量 販店が建ち並ぶ一方で、その陰では多くの同人誌専門店やフィギア専門店、果てはアダルトグッツショップなどが、数多くひしめいている街。

その街の景観を模した作品が、100年以上の歴史を持つ世界規模の美術展であるヴェネチア・ ビエンナーレに出展されるなど、ある意味では現代の日本を象徴する街だといえる。

そんな秋葉原の、ある一面を体現している独特なカレーの名店があるという噂を聞き、実際に行ってみることにした。(text by 宮崎晋平

 

ガチャポン会館に一体なにが……。
いきなりだがこれが噂のカレーである。どれくらい美味しいかはレポートを参照のこと。

噂のカレーについての二、三の事柄

唐突だが、まずは今回食べたカレーについてのレポートをお届けしよう。

このカレーはチャンピオンカレーといい、石川県にあるカレー屋さん『カレーのチャンピオン』の看板メニュー。
この『カレーのチャンピオン』というお店は昭和36年に石川県金沢市に開店したという老舗。石川県内ではかなり有名な存在らしく、その人気も絶大らしい(筆者は石川県に行ったことがないので伝聞にしか過ぎないのだが)。

しかし、そんなチャンピオンカレーを都内で出す店舗は僅かに2、3店舗あるだけだそうだ。

今回訪れたお店はそのうちの貴重な一店舗なのだが、 チャンピオンカレーの上にこのお店独自にカツとキャベツが乗せてあり、それらをなるべくご飯と一緒に口に運ぶように指示される。どうやらそれが美味しい食べ方のようだ。
では、早速食べてみることにしよう。


美味しそうなカツの断面。写真をみてても涎がでるね。

チャンピオンカレーを実際に食べてみよう

もぐもぐ、もぐもぐ。むしゃむしゃ。ごくり。うん、美味しい。 このカレー、口に運んだ瞬間はあまり辛くないと感じたのだが(むしろ甘く感じた)、後からじんわりと辛さが喉を伝ってくる。スパイスをうまく活かした辛さだ。

上に乗っているカツも、柔らかくてとても美味しい。食べやすさへの配慮からか、若干細めに切ってくれてるのもうれしい。
筆者自身がカレー好きということもあり、ついついカレーには評価が甘くなってしまうのだが、その分を差し引いてもこのカレーは自信を持ってお勧めできる。

このお店の近くに来た際には、騙されたと思ってぜひ一度食べてみてほしい。実際に食べてみれば、あなたのホッペが落ちることは筆者が保証しよう。

以上で、カレーのレポートを終了する。



カレー以外についての二、三の事柄

と、カレーのレポートは終了したが、肝心のお店の紹介をするのをすっかり忘れていた。
実はこのお店、最近秋葉原に急増し、ある意味で社会現象ともいえるブームを巻き起こしている、いわゆるメイド喫茶なのである。

と書くと、それだけで「そういうのはちょっと……」と、拒否反応を示す読者の方もいると思うが、メイドといってもいかにもコスプレといったものではなく、オールドスクールな喫茶店の制服といった趣(下の写 真を参照)で、むしろ昨今のファミリーレストランの制服などよりもよっぽど清潔感を感じさせると筆者は思ったのだが、いかがだろうか?


メイドというよりも純喫茶のウェイトレスといった雰囲気。

また、店内も落ち着いた照明と穏やかなBGM(アニメソングではない)で、とても過ごしやすい。メイド喫茶などと書くとそういうのが好きな人しか寄せ付けないイメージがあるが、このお店には女性同士で来ているお客さんや、中年のサラリーマンなども来店していた。

確かにお茶をするだけでも、やたらと騒がしいコーヒーチェーンなんかにいくよりも、このお店の方がはるかにくつろぎやすいだろうと思う。


ほのかに薄暗く、くつろぎやすい店内。普通 にデートにも使えそうだ。


このお店の唯一の難点は、店舗がガチャポン会館(一番上の画像参照)の六階にある為、お店に行くにはその中を通 らなければならないということ。しかし、それさえ乗り越えれば美味しいカレーを食べることができる。 諸君の健闘を祈る。

 

Cure Maid Cafe
営業時間
平日・土曜11:00〜20:00(ラストオーダー19:30)
日曜・祭日11:00〜19:00(ラストオーダー18:30)

東京都千代田区外神田3-15-5 MNビル6F
TEL03-3258-3161
https://www.curemaid.jp/

 

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