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コネタ217
 
地球の裏側で丸の内線車両と再会。
まずは地図で確認してみよう。

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで払い下げされた丸の内線の車両が走ってる---という話を初めて聞いたのは、このサイトのWEBマスター 林 雄司 さんから。
かれこれ2年ほど前になりますが、林さんは「行きたいー」「どうしても見に行きたいー」騒いでました。が、たまたま林さんより先に私が行く機会があったので代わりに見てくることにしました。
まず、地図で確認しましょう。
日本とアルゼンチンはこれだけ離れてます。「母を訪ねて三千里」でマルコがお母さんを探しながら旅してた国です。 日本から飛行機の直行便は無く、たいていアメリカ国内乗換えで片道で24時間はかかるところで、地球の裏側のとにかくすごーく遠い所です。そこで古い丸の内線車両が地下鉄で未だ走ってるんです。

藤井季美

■丸の内線車両を求めて

ブエノスアイレスには地下鉄がA、B、Cの3本ある。 丸の内線車両はこの中のB線を走ってる。滞在してたホテルからはちょっと遠いので、まずは国会議事堂の近くにあるAに乗ってそれから乗り換えることに。


国会議事堂
国会議事堂のすぐ横にある駅
改札
ホームにテレビがある。いいなー。
まずはA線にのります。とんでもなく古い車両だ。
ではBに乗り換えB線は赤で統一されてるのね。

このA線の車両、車内が木でできてる。椅子も窓枠も木。え?っていうぐらい古い。100年たってる言われても驚かないくらい古い。この車両と比べたら、古くて払い下げされた丸の内線の車両はハイテク列車に違いない。なんだかアルゼンチンの人が丸の内線車両を購入した理由が分かったような。



■会いたかったあの人と再会


電車がやってきた。これは本当に?・・・
赤い車両にひし形の模様!

わお!わーわー丸の内線の車両だー!なんだか懐かしい!
正直、車両の色と柄を未だに覚えてる自信は無かったのにそれでもすぐに分かった。知らない間に刷り込まれてたんだなぁ。


車内。この広告用の電飾板は前は無かった。
アルゼンチンの人達ふつーに乗ってます。
天井にある空調設備。営団マークがついてる。
車両連結部分の上に付いてた板。駅名が懐かしい。
常務員室の文字はそのまま。
これも日本語のまま。



知らない国にいるのに、電車に乗ってる間は妙に落ち着いてなんだか日本に居る気分。いまでもブエノスアイレスの人達を乗せてこの電車が毎日走ってると思うと遠くに嫁に行った娘を思う親のような気分に。
落ち着くなぁ

 

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