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京都の負の遺産「モヒカン山」 |
観光ガイドには決して載らない、京都の隠れた名所のひとつに「モヒカン山」がある。
正式名称は「一条山」であるが、その風貌がモヒカン頭にそっくりなので、地元の人々からはこのように呼ばれているのだ。
で、なぜ観光ガイドに載らないかといえば、それが京都の「負の遺産」だから。そもそも普通の山だったのが、業者による違法な土砂の採掘によって、こんな パンクなと相成ったわけである。
住民たちは「これ以上の違法開発は断固反対!」「教訓として今の現状を残すべき!」と唱え始めた。それで再開発は凍結され、素敵なモヒカン姿を20年以上も保ち続けているというのがコトの次第。
ぼくはこんなモヒカン山が大好きだった。 教訓とかシンボルとかはさておいて、ただ単純に「モヒカン」+「山」という馬鹿馬鹿しい豪快さが。
しかし最近、ショックな記事を目にした。京都市が一条山への再開発を許可したというのだ。早ければ今年度末にはモヒカン山が姿を消してしまうのだト。そんなァー!!
そこで今回は、別れを告げる意味もこめて、モヒカン山に登ることを決意したのでした。
(text by ステッグマイヤー名倉) |