●単体なのにかもし出る混沌
石への思いが募るあまりに、とんでもないことまでしでかしてしまうのが石屋という職業なのだろうか。上の写真、あくまで石屋の店先なのだが、どこかのテーマパークみたいな感じになってしまっている。でかさが半端じゃない。
同じ店にはもうひと回り小さい同じデザインの像があるのだが、それでも普通でない大きさ。
石屋の店先はいろいろな品が混じって混沌としているものだが、一個の作品だけでも十分に普通ではないものもたくさんある。
左の写真、上の2つと比べると絶対的な大きさこそ差はあるが、それでもなんなんだと思うほど大きい。等身大以上ではないかという大きさ、目には瞳が入っていないのが不安をあおる。
石屋にいるだけでどうかしてしまいそう。時代劇で有名なおじいさんに似ているこの像、特価84000円なら割と安いな、などと思ってしまうのも毒気にやられてしまっている証拠だろうか。
その個性が放つ光芒を大きさに頼ることのない作品もある。左の写真、やっぱりこれは人面犬ということでよろしいだろうか。
今となっては懐かしい人面犬。こんなんでよかったんだっけか。
恐ろしかったはずの都市伝説も、石像化ですっかり骨抜き。立派な眉毛と人当たりのよさそうな表情が特徴的だ。
他にも見る者を沈黙へと追いやる作品がたくさん並ぶ石屋。
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