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コネタ


コネタ157
 
サンマつかみどり&サンマを食べ尽くす

「何か面白いことないかな〜フフ〜ン」と、千葉のイベントサイトを見ていた。
そして見つけてしまった、「サンマつかみどり」の文字。
しかもその後、房州サンマづくし料理も楽しめるらしい。

苺狩りも梨狩りも金魚すくいも大好きだ。
青魚、生でも焼いても酢漬けでも酒に合う。
このイベントに行かずしてどこに行けというのだ。

サイトの「両手にがっちりサンマを掴んで」のキャッチフレーズに導かれ、千葉のほぼ南端、千倉まで足を運んでまいりました。
佐倉 美穂


ドライブ中に寄りたくなるいろいろ揃った遊び場
何やら大きな魚が泳いでいました

いけすはいずこ?

場所は潮風王国という憩いと土産物屋がまじった観光施設だ。

どこでつかみどりをするのかしらん?と施設に入ると、中には本格的ないけすが並んでいる。
これか!ここからサンマを掴むのか!
私の勝手なイメージは、簡易プールにぴちぴちサンマ、人も膝まで水に浸かって「わ〜逃げるう」的なものだった。

しかし、いけすにサンマはおらず。

「あの、サンマつかみどりはどちらでしょうかね?」と施設の方に聞き、そこへ行ってみると…



サンマ、氷漬け。
腰が引けてます

流れ作業サンマつかみ

簡易テントの下に人が行列になっている。そしてやおら青い水槽に手を突っ込み、さっとサンマをつかんで、はい、次の人、という状態だ。

こんな流れ作業だったの?
しかも青い水槽には氷がいっぱい。サンマさんはピチピチどころかピクリともしない。

どうりで電話で問い合わせた時、「服装で気をつけるところはありますか?」と尋ねたら、「なんでも大丈夫です」と言われたわけですよ。
ちょっと自分が夢を見過ぎていたことを実感しました。

とりあえず私も挑戦させてもらった。
氷水の中に手を入れていると痺れと共に痛みに襲われる。
イタタタター、限界!となって、引き上げた手にはきちんと大量のサンマ。
これにてつかみどり、終了。


かぶりつき。
ヤドカリが喧嘩をしていましたよ

ちょっと遊んでいきますね

思いのほかなんて生易しい表現ではなく、驚愕する程すんなりと終わってしまったので、潮風王国の周囲も少し散策。
船が飾ってあり、操舵室では子供が遊んでいた。やはり運転というものは大人子供問わずハートをキャッチなのだ。

道をおりるとそこにはすぐ磯と海。カニがさっと隠れてゆく。やたらと多いヤドカリや、イソギンチャクと戯れてやや満足。

「アワビ・サザエをとるな!」という看板があるからには、探せばもっといろんなお宝が潜んでいそうだ。



内装もびびる程落ち着いてます

サンマづくし料理に舌鼓

さて、期待膨らむ第2のイベント、房州サンマづくし料理。
潮風王国から車で10分とかからないところにある「浜の郷」さんで頂く事に。

お店の中は落ち着いた和食処といった感じ。
こんなところでお食事いただけるなんて、私も出世したものだわ〜という感慨を抱かせる。
静かで情緒ある佇まいに、自然と足も正座になる。

そして、やってきましたサンマづくし料理。


手前中心から時計まわりに、サンマのつみれ汁、鮨、変わり揚げ、刺身、その奥になめろう、秋の味覚の前菜、茶わん蒸し。

どれから手をつけるのが正式?なんて思考はすでに止まっている。
ただ食すのみ!

鮨のこの酢の感じと引き締まり具合がいいのよねえ、変わり揚げの中のシソがまたいいお味だわー、つみれ汁も臭みもなくて美味しいし、なめろう、食べたことあります?
青魚にネギ、シソ、ショウガを味噌味で細かくたたいたものなんだけど、ほかほかご飯にこれを乗せたら、ドンブリ2杯は軽いわよ、というくらい箸が進むのよー。

と、心の内が漏れ出すほど、満腹、満足!



サンマつかみどりの方がメインイベントだったはずなのに、食事の方が心に残るものになりました。
ああ、忘れられないあのお味…。
今度来た時は、酒を飲みながら堪能したいものである。

つかんだサンマも持って帰って塩焼きでいただいた。でも飽きないんだよなあ、サンマ。


つかみどりが干物じゃなくてまだよかった

 

潮風王国

千葉県安房郡千倉町千田1051
0470-43-1811

浜の郷

千葉県安房郡千倉町瀬戸2909-1
0470-44-5600



 

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