2kgカレーV.S.貧乏人
店員さんから諸注意を受ける。
ご飯をできるだけ崩さずに食べるほうがいいらしい。と、いうのもごはんを一箇所だけ食べ続けるとカレールーがご飯の間から決壊してなだれを起こしてしまうらしい。お堀を崩すように食す。貧乏魂V.S.2kgカレー、勝つのはどっちだ。20分間の戦いが幕を開ける。
食べ始める。おなかが減ってることもあってか面白い具合に胃に入っていく。しかし、ここでカレーのルーの熱さにてこずる。カレールーの辛さ+熱さでかなり舌が焼ける。ご飯を削ってルーの湖に溶かすも量が多すぎてなかなか冷めてくれない。熱さに耐えかね水をガブガブ飲む。しかしあまり水を飲みすぎると胃が水で満たされてしまう。これはかなりの強敵だ。しかしめげずに無心に口に運び続ける。もう噛めない。流し込んでいる。今だけ体の事は忘れるんだ。アンチダイエット! アンチヘルス!
「あ、あの人食べきりそう」
そんなオーディエンスの声に後押しされ無心に食べ続ける。しかし12分を超えた時点で急激にペースダウン。人間やはりそれほど体を酷使できないもんだ。このままでは無理っぽい。じわりじわりと時間が迫ってくる。あ、もうだめだ。そんなとき、無常にもキッチンタイマーのベルが鳴ったのだ。
「いやー、ダメでしたね」
スタッフの方は妙にうれしそうだった。悔しい。10代の僕だったら無茶してでも絶対食べれたんだけどなー。ダメでした。大食いに自信のある方、挑戦してみてください。 |