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コネタ111
 
まんぼうと呼ばれるトンネル

 前から気になっていた薄暗いトンネル。それは神戸と大阪を結ぶ交通量の多い国道の脇で、ひっそりとたたずんでいた。
上泉 純

こんなかんじでビルとビルの間が暗がりへ続いている。

結構交通量が多い。上をJR線がひっきりなしに通っている。

近づいてみたら真っ暗で誰もいないと昼間でも怖い。蛍光灯がぼんやりと灯っているのも怖さの演出のような気すらする。

じめっとしてどぶくさい。そして天井が低い。私身長159cmが余裕で天井にタッチできる。

地面はすのこのような板張りだ。ばむばむと音を立てながらトンネルを進む。出口から見える外がまぶしい。

そして北側にはこんな立て看板が。
個人的には昼間でも誰もいなかったら通りたくない。夜中の2時半とか「きもだめし」レベルだと思う。

北側もこんな感じ。よく見ると「単車、自転車は押して通ってください。」とあるが、ここをバイクでというのはちょっと考えにくい。地面の板が割れそうだし、前から人が来たら絶対すれ違えないだろう。

なんでこんな変なトンネルがあるのか調べてみたら、いろいろと分かった。

「まんぼう」という名前は鉱山用語の「間歩」もしくはポルトガル語のトンネルを表す「まんぼ」から来ているらしい。狭くてどぶくさいのは昔は下水管を通していたからのようだ。どおりで。西宮市内にはここだけではなく数カ所のまんぼうが存在するというのもわかった。


にしても謎が多いと感じた。よく見ると右側通行みたいだし。

まとめ

どんなんなんだろうと思って見に行ったが、それほど謎は解けなかった。でも、まんぼうの周りは行き交う人が絶えることがない。そんな様子を見ると、これはこういうもんだということでヨシという気持ちになった。

場所・兵庫県西宮市平松町のJRガード下

おまけ

この道は国道を越えるとこんな名前が付く。近所の「西宮戎神社」(にしのみやえびすじんじゃ)にちなんだ名前なんだろうが、「えびすさん」→「えべっさん」ってめっちゃ口語体である。固有名詞くらい標準語でもいいんじゃないのと思うのはこんな時だ。


 

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